Menu
ここ何日かお泊りのお客さんが続き、ありがたくもお疲れなおもて順です
10月13日は、おいら達の心のお師匠さま、日蓮大聖人祥月命日です。全国の日蓮宗のお寺や、法華経お題目を信仰する団体では『お会式』(おえしき)と呼ばれる日蓮大聖人のご遺徳を偲び、報恩感謝のお経を捧げる法要が行われます。今年は大聖人がお亡くなりになられてから、729回目のお会式となりました。前日の晩には、亡くなられた折に時ならぬ桜が咲き誇ったとの故事により、桜の花を模した万灯飾りが作られ、太鼓や笛のおはやしとともに、万灯行列(まんどうぎょうれつ)がお寺の門前町などを練り歩くのです
殊に日蓮大聖人が亡くなられた、東京は池上の本門寺で行われる万灯行列は規模も大きく、迫力満点屋台なども数多く出るなど、お祭り的な要素も色濃いので、例年30万人を超えるという参拝客、観光客で賑わいます
おいらの地元、身延山でももちろん同じ行事が行われます。お亡くなりになったのは池上ですが、ご遺言でお墓があるのは身延山。日蓮宗の総本山でもあります。しかし、大都会東京と山梨県の身延山ではお客さんの数には大きな開きが。とはいえ、万灯行列も近年は50組ほどの団体が参加をしています。県内外のお寺さんや、地区ごと会社などで組織している万灯講の皆さんです。おいらも子供の頃、地元の地区の万灯講にずっと参加させてもらっていました万灯講は行列中に商店や各家の前でご祝儀やお神酒を頂くと、その家の前で商売繁盛や家門繁栄を願ってまといをふり、おはやしを披露してくれます。今年はおいらのお寺、志摩房境内でもダメいぬコロンも参加して、地元の万灯講の皆さんに万灯を奉納して頂き、お寺の繁栄をお祈りしてもらいました
    万灯行列1   万灯行列2   「おいらも万灯に出たから何かおくれ。」byダメいぬコロン
身延山では入り口の総門から久遠寺までの約1・5キロを、夕方から深夜にかけてゆっくりと練り歩きます。山々にこだまするおはやしの音色は、都会とはまた一味違った、独特の良さがあります。おいらも、宿泊のお客さんの後片付けを終え愛妻と万灯行列を見物に途中、以前においしいジェラートでご紹介した、松司軒仏具店のイケメン若旦那こーちんや、伝説の居酒屋さくらの元ママ、マキ姉さんもほろ酔い加減で万灯行列に参加をしているのを発見おいらも子供の頃を思い出し、思わず体がうずいてしまうのでした。
日蓮宗総本山の久遠寺では例年10月11日から13日までの3日間、お会式天童音楽大法要(おえしきてんどうおんがくだいほうよう)と称し、日蓮大聖人をお祀りする祖師堂(そしどう)にて盛大にお経が捧げられます。名前にもある通り、天童とは地元の子供たちが稚児のきらびやかな衣装をまとったお稚児さんの事音楽とは雅楽の演奏や声明(しょうみょう・お経文に音階が付いたお坊さんが唱えている歌のような文句)を指します。おいらは久遠寺のお経では、いつも雅楽の担当で出席をさせて頂いてます。雅楽では楽器がいくつかありますが、おいらが演奏するのは篳篥(ひちりき)という楽器。テレビに出る東儀秀樹(とうぎひでき)さんが演奏しているものです。おいら達は大法要のお坊さんの入退場や、式中にお稚児さんが行う儀式で演奏をします式が行われる祖師堂(そしどう)は大きなお堂で、外部内部ともに草花や鳥、お経に登場する想像上の動物などの彫り物が施された美しいお堂です。元々は江戸時代に、時の江戸幕府大奥の篤い信仰を持った女性達の寄進により建立されたものだけあって豪華絢爛お参りはもちろんですが、素晴らしい建物を見学するだけでも十分に足を運ぶ価値があります。
このお堂で雅楽を演奏していると、日頃おいらには無縁な「雅」とか「風流」ってモノをちょっぴり感じたりしてしまいます。お参りのお客さんも、雅楽を聞きつつ愛くるしいお稚児さんの姿を目を細めながら見学しています。この日が来ると、「日蓮大聖人を始めお堂を寄進された女性達にも、時を超えてかわいいお稚児さんの姿や雅楽の音色を楽しんで頂けてるかしらと、毎年思うおもて順であります。

    お稚児さん   雅楽を演奏中のおもて順と隣はゆかいな仲間のチャンコマン
※祖師堂でお稚児さんと雅楽を一度に見学出来るのは、お会式の時だけ。ぜひ、年に3日間のみのチャンスを逃さずお参りして下さいね
  • -
  • -