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お盆ですね。知り合いのえら~いおじいちゃんのお坊さん曰く、「実はですね、フランスにもお盆があるのですぞ・・・。セ・シ・ボン(本当はフランス語で、とても良いの意味です。)お盆が来ると、真顔で檀家さんや、お客さんにこの話をする姿を思い出してしまい困っているおもて順です
12日にお盆の準備をして、そろそろ夕食という頃に速達が届きました。差出人は東京で会社経営をされているコバ社長コバ社長とは10年程のお付き合いがあり、大きな工事現場や建物を建てる際のご祈祷をさせて頂いたりしています。古いお札か何かと思って見ると、食品と書いてあります。「郵便の速達で食品とはこれいかに何じゃろなと不思議に思いつつ開けてみると、その瞬間、海苔の良い香りが広がりました。中にはビニールに入った川海苔が4つと絵葉書が1枚。川の風景が描かれた絵葉書にはただ一言、「四万十に来ています。」の文字が。どうやらコバ社長は日本最後の清流として有名な高知県の四万十川(しまんとがわ)に行っているらしいのでした。ダンディなコバ社長らしい粋な送りものです。
おいらは中学・高校の頃、カヌーイストで作家の野田知佑(のだともすけ)さんの本にハマっていました。世界中の川をカヌーで下る様子が描かれた楽しいエッセイを読んでは、おいらもふらりと川下りに旅立ちたいと思ったりしたのでしたその中で四万十川の事も触れていたので、早くからおいらもその川の素晴らしさは知っており、いつか行ってみたいと思っていました。
川海苔は調べてみると、四万十川特産の『スジアオノリ』と呼ばれるもののようです。子供の頃、「いいかい坊や、魚のアユはきれいな川の苔を食べるから、アユの身や内臓のほろ苦い旨みは、苔や川の香りなのだよこれでまた一つ大人になったな。」と教えてもらった記憶があります。頂いた川海苔もアユと同じように四万十川の香りがギュギュっと凝縮されているよう海の岩海苔とはまた少し違った、独特の香りがします。目をつぶって、香りを嗅いでいると四万十川の光景が思い浮かび、川のほとりにいるようです
おいら達の心のお師匠さま、日蓮大聖人もご信者さんにあてられたお手紙の一節で、海苔について触れておられます。
「あまのり一ふくろ送り給び畢んぬ(略)古郷(ふるさと)の事はるかに思いわすれて候いつるに、今此のあまのりを見候いて、よしなき心おもひいでて、憂くつらし。片海、市河、小湊の磯のほとりにて昔見しあまのりなり。色形あぢわひもかはらず。など我が父母かはらせ給いけんと、かたちがへなるうらめしさ。なみだをさへがたし。」
晩年の9ヵ年を過ごされた身延山でのご生活の折、なつかしい生まれ故郷、千葉県は天津小湊のご信者さんから海苔のご供養が届けられました。日蓮大聖人は思いがけないふるさとの海苔の香りに、幼い頃見られた小湊の磯を思い出され、ご両親の事を想われては涙されたのですご恩のお気持ちを特に大切された大聖人。殊にご両親への篤きご孝養のお心がこの一文からも伝わって参ります。
海の物とは違いますが、早速、本堂の日蓮大聖人にも川海苔をお供えし、香りを楽しんで頂きました。おいらは大好きなお味噌汁に、川海苔を投入。リッチアロマな激ウマ川海苔味噌汁にして四万十川の香りを堪能させて頂きましたいつか、この目で四万十川を眺めながら、川海苔の香りを楽しみたいと思います。

  川海苔とコバ社長の絵葉書  リッチアロマな激ウマ川海苔味噌汁  「四万十川海苔はいい香りでんなぁ。」byダメいぬコロン
※海苔が薄毛に良いというのは医学的根拠はないみたい。まあ、おいらにはあまり関係ないけれど

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