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時間が無いので、久しぶりで自分で髪を切りました。おもて順です今回は久々の2ミリでカット。でもあまり短いと「怖いよ~。短すぎっ。イヤ~ねと愛妻にダメ出しされてしまいます。
いつもは五軒お隣にある『田京理容店』が行きつけの床屋さん。いまでは店主のオバちゃんが一人でお店を切り盛りしてます。おいらが生まれて初めて髪をカットしてもらったのもコチラ。オバちゃんは今でもその時の事をよく覚えていて「ホントにねぇ~。ツルツルの肌で玉のような子でねぇ~今じゃこんなになっちゃってとよく言われてます。生まれてからだから、もう37年もお世話になってるお店です。
さて、おいらには秘かな楽しみがあります最近では、若い女性に寺巡り、パワースポット巡りが流行ってるようだけど、おいらは床屋巡りを秘かに楽しんでおります大学生になってしばらく実家を離れていた頃、初めて行きつけ以外の床屋さんに行くようになりました。これが意外とおもしろく、地方に出かけた時も時間があって、たまたま髪が伸びてた時は床屋に入ってみます。
おいらが好きな作家の一人、開高健(かいこうたけし)は多くの名言を残してるけどその中にこんな言葉が。
「外国に行ったらまずすべきこと。
それはタクシーの運ちゃんの話に耳を傾けること。
市場へ行くこと。
それから土地の女と寝ること。
寝なくてもいい、恋をすること。
恋をしなくてもいい、買ってでもいいから寝るということ。
それから、新聞の三面記事を読むこと。」 

『地球はグラスのふちを回る』より
おいらもこの言葉にちょっぴり習って、遠くに出かけた時はタクシーの運ちゃんの話を聞き、市場をのぞき、女性とは何もないけれど、あとは床屋に入るようになりました。
おいらはいつも6ミリか3ミリの丸刈りでお願いをします。バリカンでガーッとやるだけのように思えるけどこれが意外と難しいのです。床屋さんでも当たりハズレがあって、丸刈り慣れした人やそうでない人もいて結構マチマチ。時には「えっ?もうカット終わり?大丈夫かなぁ~と思いながら仕上がりを見るとガックリ。どう見てもトラ刈り。自分でした方がはるかにウマいなんて時も。京都で行った時は、顔剃りの時にシェービングクリームを付けるんだけど、これが初体験の心地よさクリームが絶妙な暖かさで、今までに嗅いだ事のない良い香り。至福の顔剃りtimeでありました。でも、上手くても下手でもその土地の言葉を聞いて、その人それぞれの床屋さんテクニックやお店の雰囲気を味わって、おいしいお店の情報なんかを教えてもらったりするだけで、かなり満足です。
色んな床屋さんに行くうちに気付いた事が。それはおいらの行きつけの『田京理容店』のオバちゃんの丸刈りテクニックの素晴らしさとこだわり。日蓮宗総本山のおひざ元で、何十年もの間、数え切れないほどのお坊さんの頭を刈ったり、剃ったりして培われたテクニックは半端ではありませんもしも、丸刈りワールドカップに出場したら、優勝も可能でしょうオバちゃんにお世話になった全国のお坊さんも、きっといっせいに応援のお経をあげ必勝祈願をされる事と思います
今ではおしゃれな若者や一般の人でも、丸刈りの人が増えてきました海老蔵やダウンタウンのまっちゃんもかっこいいしね。丸刈り愛好家の皆さん、身延山にお越しの際はぜひ一度、『田京理容店』のオバちゃんの丸刈りテクニックを体験してみて下さいね。

田京理容店  開高健・『地球はグラスのふちを回る』  「お手するから、おいらにも顔剃りしてくれ。」byダメいぬコロン

※お坊さんが丸刈りなのは、お釈迦様の時代から続く出家の証し。髪があるとかっこよく見せたいとか欲や執着が出て修行の妨げになるからだよ。おいら達のお唱えする法華経にも「剃除鬚髪 而被法服(髭や髪を剃り 法衣を身にまとうたのを見る)」と説かれてるよ。
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