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あれ?何ともう9月になってしまいますね。今年は頭の中に8月のひと月が無かったかのようなおもて順です
すでにご報告の通り、おいらは7月31日から我が家のある身延山(みのぶさん)のお隣にある七面山(しちめんさん)というお山の上にある敬慎院(けいしんいん)というお堂に勤務する事になりました。こちらは場所は離れていますが日蓮宗総本山 身延山久遠寺のお堂の一つになります。お祀りする七面大明神(しちめんだいみょうじん)という神さまとお堂をお守りする為、3年任期で住職的立場の責任者とスタッフが入れ替わります。今回はおいらもその一員としてお手伝いをさせて頂く為に、お山に登る事になりました実はおいらは過去にもこちらにお勤めしていた事が。それはもうかれこれ12年も前の事。その当時、愛妻と知り合いゴールイン。かわいい我が子も2人授かり、今があるのは七面大明神さまのお導きでもあったと勝手ながらに解釈し、ご恩を忘れた事はありません。幼稚園の頃から何度となく登詣し、大学生の時には長期バイトでお客さんのご飯の支度からそうじ、勤行にも出させて頂いたりと想い出もいっぱいのお山であります
責任者が交代する当日は古式にのっとり、身延山から山を越えて1982mの七面山山頂付近のお堂まで徒歩で登ります。その行程およそ22キロ。一山越えて下山し、また山を登るといった具合です。今回は朝5時に身延山の三門を出発。到着したのは夕方5時前。12時間のロング登山となりましたおいらは12年前もこのコースを歩きましたが、かなりきつかった記憶が。覚悟を決めて今回も臨みましたが、いざ終わってみると意外と余裕なのでありました。年齢、体力的にも心配な面があったものの、おいらが思う以上においらの体はまだ丈夫なようです。もう動けないなんて事もなく2日後にはすぐ下山。公務をこなし、またその2日後にお山に戻っておりました。体はやや疲れているもののごくごく普通な状態でした。特にトレーニングをしてきたとか、そういう事は何もしていなかったおいら。「おお~、やるなおもて順。まだまだおいらもいけるじゃないか」と1人で勝手に喜んでいたのでしたちなみに七面山は登山でいうと中級位のコースだとか。普通の方は3~5時間ほどで登られます。おいら達お山に勤めるお坊さんは、交代でひと月の内、3~4回ほど上り下りを繰り返しています。ですから月4回とすると1年で48回。3年の内に144回、上り下りを繰り返す計算に。さらにただ上り下りを繰り返すだけではありません。参詣される皆さんが登りやすいように、木で階段を作ったり、小石を取り除いたり参道を整備しながら登山、下山をしています。これもまたおいら達の修行の一つこうしてお山をお守りさせて頂いています。
おいらは地元なので下山してもすぐに自分のお寺に戻れます。ですが中には遠く、山口県や大阪、愛知県からもお坊さんが勤務しています。こうした方達はプチどころかけっこう本格的な単身赴任状態です。月に20日以上お山に居り、1週間ほど自分のお寺に戻るなんて生活。そう考えるとおいらなどはかなり恵まれているなぁと有難く感じます。12年ぶりで勤務した感想は一言でいうと「楽しいぜいというのが本音。24時間20代から50代までのゆかいな仲間のお坊さんといるのはおいらは嫌いではありません。おいらもやや年を重ねたせいか、年下の仲間と大きな声でお経を唱えたりしていると、不思議とこちらが元気をもらっているなぁと感じます。また、全国からお参りに来られる皆さんとのふれあいも同様です。老若男女、全国からご苦労されてこのお山に来られた皆さんと言葉を交わすと、おいらもこれまた元気を頂いて、もっとがんばらねばとやる気が涌いてきます
お山にいる時は自分のお寺や家族の事が心配だったり、愛妻やかわいい子供達に会えない寂しさがよぎる時もそれでもお勤めさせて頂いた以上、しっかりと七面大明神さまにお仕え申し上げ、お山をお守りする覚悟は決めたつもり。経験上おそらく終わってしまえば3年などはあっという間の事です。楽しみながら3年のプチ単身赴任生活を過ごして行きたいと思います。霊感とか感応と呼ばれる不思議な力をお持ちの方に聞いたお話。それによれば七面大明神さまはわりとお願いを叶えて下さりやすい神さまだとか。さらには七面さまとこのお山自体にも心の垢や汚れをきれいにしてくれる力があります。また富士山やご来光の絶景も楽しめ、お参り以外にも見所がいっぱい初めての方もお気軽にお上り頂き、一夜をお山の宿坊でお過ごし下さい。お山の上でゆかいな仲間のお坊さん達と、大勢の皆様のご来山をお待ちしておりま~す

本殿奥にある一ノ池 七面山敬慎院本殿 参道から見える雪の南アルプス連峰
※1982mの山頂付近にある七面山敬慎院はおそらく日本で1番高い場所にあるお寺。山の上にこんな立派な伽藍があるなんてと、初めての方は驚かれると思いますよ
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