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暖かくなったと思ったら、またまた寒い日が続いています。1度しまった羽毛布団をまた出して、愛妻に怒られているおもて順です
この前のブログで、おいらは任期満了で6年間のお山勤務を終えた事は、もう皆さんもご存知の通り。この間は、お山とおいらのお寺を行ったり来たりしていただけで、まさに「あっ」という間の出来事でした。この間には愛娘モンちゃんを授かったりと色々あったけれど、お仕事にかこつけて育児やお寺の事、宿坊のお手伝いがおろそかになってしまいました。おいらが留守をしている間、愛妻とおふくろがその分がんばって、お寺を守ってくれたという訳。おいらはその罪滅ぼしと、御慰労の気持ちを込めて、家族でプチ温泉旅行に行く事にしました
目的地は浜名湖湖畔のかんざんじ温泉。ちょうど、浜名湖花博というイベントもやっており、花好きな愛妻とおふくろにはグッドタイミング。そして、おいらにはもう一つ目的がありました。昨年来、おいらは学生時代の大恩師からご相談を頂き、しだれ桜の木を探すお手伝いをさせて頂いていました。おいらのごくごく狭い人脈を駆使し、四方八方手を尽くした結果、何とかしだれ桜の木を譲って下さる方が見付かり、2月に無事に2本の木が山梨から静岡の大恩師のお寺に運ばれて行きました桜の根を掘り、移動したのはおりしもあの、山梨県の記録的な大雪の数日前。同じ場所にあった桜はかなりの数が大雪で倒れたり、折れたりと被害を受けており、ほとけ様のご加護か間一髪で難を逃れたのでした。その後、移植をして無事に育っているか、心のすみでずっときにかかっていたおいら。ご紹介させて頂いた手前、もしも育たず花が咲かなかったらどうしようと心配していたのでしたその後、身延山の桜が咲き始めた頃、気になって仕方がなかったおいらは大恩師のもとへ電話をし、桜が咲いたかどうか確認をさせて頂きました。すると、無事に根付き、少しですが花も咲いているとの事。おいらは、ホッと胸を撫で下ろしようやく安心したのでした。種類は紅しだれ桜。普通のしだれ桜よりも、色の濃いピンクが特徴です。木を選ぶ際、紅しだれと普通のしだれもその周囲にはありました。大恩師のご希望は紅しだれ桜なので、「もしも間違って普通のを持っていってたらどうしよう。まっ、いいや。一緒にいたタイガーくんのせいにしよう。むひひひ」と、秘かに思ったりしていたのでした。ちょうど選んだ場には、ゆかいな仲間のタイガーくんも共通の大恩師なので、彼もその場にいたのですと、こんな経緯もあり、今回の浜名湖への道中はちょうど大恩師のお寺も通り道なので、家族でご挨拶がてら桜の確認に寄らせて頂く事にしました。
   大恩師のお寺の紅しだれ桜   頂いたゾウさん
当日、快晴の中をおいらのお寺から車で1時間ちょっとで大恩師のお寺に到着。家族で先ずはお参りをと本堂前に向かうと、本堂の脇に少し葉桜になった紅しだれ桜が目に入ってきましたしっかりと植樹された実物の桜を見て、安堵と喜びの気持ちが新たに沸いてきました。おいらは思わず「ここで、しっかりと根をはって、元気でどんどん大きくなるんだよ」と願いを込め、桜も合掌して拝んでしまいました。今回は非礼とは思いつつも、お土産をお渡しし、桜をチェックしてすぐ失礼させて頂くつもりだったおいら達。大恩師はかなりご多忙でいらっしゃるので、お留守かと思っていると、なんとその日はおられるとの事。でも、タイミングが悪く、ちょうどその時は大事な会議が始まるまさに10分ほど前。玄関に出てこられた大恩師に非礼をお詫びし、帰ろうとするとありがたくもお茶を勧めて下さいました。かなり恐縮しつつも図々しくあがらせて頂き、それから20分近くお話をさせて頂いてしまいましたその内に今度は、大恩師の奥様が所用から戻られ、会議にご出席の大恩師と入れ替わりに、おいら達とお話をして下さいました。結局、30分以上も長居をしてしまい、お忙しい中を大変失礼をしてしまいました。帰り際に突然、奥様が「モンちゃん、これ一つ持っていって。モンちゃん選んで。どうぞ、どうぞ」とおっしゃられました。これというのは、玄関に置いてあった4つのゾウの置物陶製で高さが40センチ近くある立派な物。4つ並んだうちの1つを下さると言うのです。遠慮しながらもモンちゃんは何だかうれしそう。「さぁ、パパに持っていってもらって」と、奥様のありがたいお言葉に押されながら、またまた図々しくも1つゾウの置物を頂いて帰る事に。
1泊2日の道中、ゾウさんは割れないようにガードして車のトランクに置いてありました。宿で荷物を上げ下ろしをする際に、不思議そうにゾウを見る宿の方の表情がおかしくて笑ってしまいましたきっと宿の人も「何で温泉来るのにゾウ積んでんだ変な客」と思っていたかも。このゾウさんは多分、ただの置物ではないはず。おいらはパッと見て分かったけど、愛妻やおふくろはまだ分かってないかも。これは特殊な法要儀式の際に使う、『象香炉』というお香を焚いて使う香炉の一つ。空洞になったゾウさんの体内で香を焚き、穴が開いてる鼻から煙が出て来るタイプの物だと思います。な~んて、普通にただの置物だったらすいません。象香炉は色んな形があるけれど、以前、おいらもそれを使った法要に出た事があるのですぐにピンと来たのです。その法要とは『法華懺法』(ほっけせんぼう)という儀式。これは法華経による懺悔滅罪、心身の反省の修行法です(ちなみに仏教ではざんげではなく、さんげと読みます)法華三部経(ほっけさんぶきょう)の中の『仏説観普賢菩薩行法経』(ぶっせつかんふげんぼさつぎょうぼうきょう)というお経の中では、普賢菩薩(ふげんぼさつ)という菩薩さまが、懺悔し反省する人々を救って下さると説かれています。この普賢菩薩が乗られているのがゾウなのです。こうした事から、法華懺法の儀式の際は、お堂に入る時、象香炉をまたいで心身を清めるのです。ちなみに仏教ではゾウは聖なるもの、偉大さを表す象徴的な動物。お釈迦さまも、白いゾウの姿でお母さまの胎内に入られたと伝えられます
と、像香炉については簡単に言うとこんな由来が。1泊2日の旅に付き合ってもらい、無事に我が家に到着したゾウさん。本来の使い方とは違うけど、今は背中にきれいなお花を背負って、志摩房にいらして下さる皆様の心を癒してくれています。ちなみに浜名湖花博も大変な混雑でしたが、まさに花一杯で楽しいイベントでした。モンちゃんは、会場内を走るSL型自動車に乗ったものの、SLの色が思っていた色の車両に乗れず、大泣き「黒いの乗る~。黒じゃなきゃやだ~と泣き続け、最初は笑っていた大勢のお客さんも、半分ほど過ぎたところで徐々に冷たい視線に。仕方なく途中下車し、ぐずるモンちゃんと怒れる愛妻に挟まれ、ダメ父ちゃん化したおいらには、ほろ苦い経験となったのでした。色々とあったけど、思いがけずゾウさんが来る事になった今回のプチ旅行。ゾウさんは海外の某国では幸せの象徴とか。コウノトリならぬ、子宝運びゾウにでもなってくれないかなと願うおもて順でした

   花博を堪能中のモンチャン・愛妻・おふくろ   花を乗せてがんばるゾウさん
※浜名湖花博は2会場あります。一つは浜松市動物園と隣り合せなので、家族連れにもお勧め。小さいながらも、なかなか見ごたえのある動物園で楽しめますよ。ちなみにおいらが気に入ったのは、ビーバー一家のコーナーでした
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