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新年早々参りましたな。おいらのブログは更新すると自動でふぇいすぶっくなるものに更新の情報が流れるのだけど、今年は記念すべき1回目のブログからその機能が働かず困りものなのだ。「どうしたうら順。今年はまだか」「初日の出はどうしたのですか?」と問い合わせが殺到し、年明けからあたふたしてしまったうら順なのだ
でもそんな事にだけかかわってる訳にもいかず、「けっ、外国さまの技術に頼ってばっかいちゃいけねぇ。おいらは日本人でい。正月といえばモチつきでい。」と自分を奮い立たせ、ちょっぴり速やかな機能回復を願いつつ、今年も身延山頂でのモチつき大会に臨んだのだ4年前にゆかいな仲間のゆうちんと発作的に始めたモチつき大会も今年ではや5回目。今ではすっかり定着し、おいら達がお勤めする身延山頂のお堂では正月の恒例行事となりつつあるのだ。うれしい事にモチつきの問い合わせも来たりして、おいら達もやりがいがあるのだ。ちなみに初詣と新春の特別祈祷もお忘れないように
今年は元旦のモチつき大会にはNHKラジオのライブ中継があるかもと聞いていたので、モチつき主任のホンタコスくんを筆頭にみんな張り切っていたのだ。しか~し、おいら達の期待とは裏腹に初日の出が終わり9時過ぎにはラジオのスタッフさん達はささっと片付けを済ませ帰ってしまったのだ。「わっ、私のモチつき魂を全てラジオ中継にかけていたんコス。毎日、8キロのランニングと、腕立て500回もしてたんコス。わっ、私の努力は一体。悲しいったらホンタコスと、涙ながらにみんなに想いをぶちまけたホンタコスくん。そんな彼を慰めながら、それでもおいら達は最初のモチつきを始めたのだ。始めてみると、やはりモチつきは今年も大盛況おもしろい事にモチつき中は大半のお客さんがそちらに向かうので、その時だけ境内も閑散とするのだ。最初にホンタコスくんやゆかいな仲間のお坊さん達がモチ米をこねて、つける状態に。そこからはお客さんに参加して頂き、みんなでモチをついてもらうのだ。今年は職員のイナバウアーおじさんが、きみまろばりの口上で会場を盛り上げたのだ。絶妙な突っ込みで、お客さん達もあちこちから笑い声が。1度は「さあ、大分疲れて来ましたね。大丈夫ですか?じゃあ、もうひとつきだけお願いします。ウスは叩かないで下さいよぉ」と声をかけ、お客さんが最後の一振りを降ろすと、見事にウスのふちにガゴンと鈍い音をさせてクリーンヒット。打ち合わせでもしていたかのような展開に、会場の皆さんは思わず爆笑していたのだモチがつきあがると早速みんなでつきたてを頂く事に。お椀を各自持ってもらい、つきたてモチを一口ずつ取り分けてもらうのだ。続いてトッピングコーナーに並んでもらい、お好きな味で楽しんでもらうのだ。今年も定番のきな粉、お汁粉、大根おろし厳選しょう油仕込みをアルバイトのヒーちゃん嬢が皆さんのお椀に入れてあげていたのだ
モチつき三銃士こと左からウージーさん・ホンタコス主任・タイガーくん モチつきのお客さんを厳しく指導するホンタコスモチつき統括主任と見守るお客さん つきたてモチをもらって狂喜乱舞するゆかいな仲間のウージーさん
こうして正月三が日は毎日モチつき大会が行われたのだ。いつもは午前、午後の2回。でも今年は特にモチ米がたくさんあったので、2日からは1日に3回もついていたのだ。さすがに3日目ともなるとホンタコスくんも「まもなく腕が限界に近いったらホンタコスと弱々しくつぶやいていたりしたのだ。おいらは3日目の最後のモチつきに見納めに行ってみたのだ。するとそこには・・・。ふちのところどころが削れ、名誉の負傷をおった痛々しいウスの姿が何だか今年は例年になく、激しくふちが削れていたのだ。まあ、こんな年もあるのだ。映画で歴戦で負った傷跡の数々を自慢するシーンなんかがあるけど、ウス仲間で自慢しあったらおいらのウスもかなりの強者かも思えばおいらが子供の時にはすでに使っていたからもう、40年以上は使ってるはず。恐らくもっと古いもの。何千ものモチがこのウスから巣立ち、数えきれないほどぺったんぺったんとつかれてきたはずなのだ。まさかこのウスも身延山頂で全国の皆さんについて頂けるとは思ってもみなかったかも。数々の傷跡もあるけれど、きっとウス冥利につきるウス的人生だと思うのだ。何度か削ったり、磨いたりと手を入れてはいるけど、今回はいよいよ本格的に入院しないとまずいかも叩かれる部分だけではなく、底の方が虫が食べたり、穴があったりと全体が傷になっているのだ。買いかえれば簡単だけど、それは忍びないというもの。おいらだけではなく、亡くなった先代住職の親父はもちろん、多分その前何代かの住職もこのウスで新年のお供えをつき、仏さまにお供えしてきているいわばおいらのお寺の歴史を紡いできたものそれだけに、何とかこれからも使い続けて行きたいと思うのだ。これから知り合いの方に何件かウスの再生を相談してみるのだ。「うっす。私が何なら引き受けまうっす」という方がおられたら大歓迎。ご連絡をお待ちしているのだ。ご利益がたっぷり詰まったウスだから、これを修復したら超ご利益が頂けるかも
最後のモチつきが終わったあと、おいらは傷だらけのウスをさすりながら、「今年もよくがんばったねぇ。お疲れさま。温泉につかって、ウス用エステでも受けてリフレッシュしようね」と声をかけたのだ。するとおいらには、「燃えたよ…まっ白に…燃えつきた…まっ白な灰に…」と、どこかで聞いたようなウスの心の声が聞こえてきた・・・ような気がしたのだ。モチつきを通して多くの皆さんに、笑いや喜びを届けてくれたウスさん。今度はピカピカになって皆さんの前に戻って来られますようお祈りして頂きたいのだ。

  傷付き燃え尽きたウスさん お椀を持ってモチをもらったらきな粉・お汁粉・大根おろしで つきたてモチをほおばるホンタコス モチつき統括主任
※ウスの心の言葉は燃え尽きてしまったマンガの名作『明日のジョー』の言葉。それにしてもホントに傷だらけでジョー並みに打たれ続けてもがんばったウスさんなのだ
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