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八幡平祈祷旅の巻で予告の通り、またまた岩手県に行ってきたおもて順です
今回はおいらが所属する身延山内の31軒ある宿坊等で組織する、身延山支院(みのぶさんしいん)の研修旅行でした。参加者は各坊のご住職さんや副住職のお坊さん。旅の目的は、今なお復興の真っただ中の岩手県は陸前高田市での慰霊のお経と遠野(とおの)花巻(はなまき)にある、日蓮宗のお寺の参拝です
我がふるさと身延山から岩手までは電車で6~7時間かかります。バスだとさらにかかってしまうので、前の岩手旅と同様、今回も電車で岩手まで潜入し、あとはバスでの移動となりました。朝7時過ぎには身延駅を出発。おいらは長い移動時間をどう過ごすか考え、旅のお供に『おくの細道』を持って行く事にしました。そう、松尾芭蕉の東北、北陸方面の紀行文ですねおいらは出発そうそう本を開き「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也・・・」と、有名な始まりを読み始めると、3分で眠りに落ちてしまいました。その後もうつらうつらと芭蕉翁の名文と俳句を楽しみつつ静岡から東海道新幹線と東北新幹線へと乗り継ぎ、あっと言う間に一関(いちのせき)に到着。個人的にはビール片手になんて場合が多いのですが、まずは慰霊のお経があるのでそれは厳禁。清らかな体で、駅からバスに乗り陸前高田市へとむかいました一旦、宮城県の気仙沼(けせんぬま)に入り、そこからまた岩手に入りました。道すがら、明るい運転手のオジサンが暖かな東北なまりで、色んな事を説明してくれます。大震災以前の街の事や今の復興事業の現実等、実際に現場を目にしながら聞くお話はおいらの胸に明るい事、辛い事ともに深~く突き刺さるように響いたのでした陸前高田では有名な奇跡の一本松が見える道路沿いから慰霊のお経をあげる事になりました。今更ながらですが、映像で見た被災の現場は今なお壮絶だったであろう当時の面影が残っています。遠目に一本松を見ながら、短い時間ではありましたが物故者の皆様のご冥福と、早期復興を一心にお祈りさせて頂きました震災後、種々の募金活動位しか出来なかったおいらですが、こうして復興途中の被災地を目にすると、現地に少しでも潤いとなるよう支援活動ももちろんの事、今後は観光としてもどんどん来てあげる事も大切だろうなと思ったのでした。その晩は花巻温泉の名湯を楽しみ、長旅の疲れを癒したのでした。初めて来ましたがとろみのあるお湯は何とも言えず、思わず「じぇじぇじぇ」と声が出てしまうほど、とても気持ちの良い温泉でありました
奇跡の一本松を遠目に慰霊のお経 車窓からの一本松 めがね橋
2日目は早めに宿をたち、まずは遠野にある法華寺さまへ向かいました。途中、かの宮澤賢治さん『銀河鉄道の夜』のモデルにしたと言われる鉄道の橋である、めがね橋なども見る事が出来ましたおいらは法華寺さまは初めての参拝なので楽しみにしていました。めがね橋からもほど近く、バスで境内にたどり着くと素晴らしい伽藍が目に入ってきました本堂内にてお参りの後、ご住職さまよりお寺の縁起と本堂新築や、現在に至るまでの御活動、被災地に関するお話をお聞きする事が出来ました。学生時代に身延山でご修行の後より、今現在までの色んなご経験をお話し下さり、特においらの年代のひよっ子僧侶には重みと刺激のあるお話でありました。いつも感じる事ですが、先輩の皆さん、殊にご年配の大先輩から頂くご自身の経験を踏まえられたお話しは、おいらにとってはとても有難いものです。お話を頂く度に我が身を振り返り、直接言われなくとも、「お前ももっともっとがんばりなさいよ」と言われているような気がして、不思議とやる気と元気を頂けます今回も同じく、お力をお分け頂いたようで実に有難いお参りをさせて頂く事が出来ました。
2ケ寺目は花巻の身照寺さまへ。こちらはあの宮澤賢治さんのお墓があるお寺ですおいらは今回で2回目のお参りです。境内では身延山から運んで植樹された見事なしだれ桜がお迎えをしてくれます。清められた美しい庭の境内は、今は桜の落ち葉もありません。ですが、落ち葉の季節はさぞ大変だろうなと我が家にも同じ木があるおいらとしてはつい思ってしまいますまずはご住職さまのご案内で宮澤賢治さんと宮澤家のお墓をお参りしました。こちらも規模は大きくないものの、シンプルながらもしっかりと手入れがなされています。こちらはきっと宮澤賢治ファンにとっては聖地なはず。おいらはお参りしつつも、きっと来るのは観光の方も多いのでいろんな面で管理も大変なんだろうなぁと思ってしまうのでした。本堂もお参りの後、お寺の歴史と法華経宮澤家が日蓮宗となるまでのお話を聞く事が出来ました。文学的な面のみ興味がある方は、あまり宮澤賢治さんのバックボーンとなった法華経お題目の信仰について知らない方もいたりします。教科書でも童話などで採用されますが、宗教的な部分はカットされている事も恥ずかしながらおいらも実際ある程度の年齢までは、宮澤賢治さんが法華経の信仰を持っていた事を知りませんでした。念仏の大信者だった宮澤家が改宗するのがどれだけ大変であったか、またお墓を移す経緯等も詳しくお聞きする事が出来、大変貴重な経験となりました。ご住職さまによれば、宗教団体はもちろん、その他の分野の団体でも宮澤賢治さんの思想や生き方が見直され、様々な行事も行われているとの事でした
遠野 法華寺さま 花巻 身照寺さま 宮澤賢治さんのお墓をお参り
身照寺さまを出発し、お昼まで時間があったので花巻市内をバスで見学する事に。宮澤賢治さんのお父さん、お母さんの現存するお家も見学させて頂き、恐れ多くもまたちょこっと法華の大信者・大作家を身近に感じる事が出来ました花巻市内で昼食を済ませると、後は慌ただしく帰路に着いたおいら達一行。帰り道では法華寺さまで頂戴したキリンの『岩手県遠野産とれたてホップ 一番搾り2013限定醸造』を頂きゴキゲンだったおいら。 岩手はビールの原料となるホップの名産地で、キリンファンが多いと陽気なバスの運転手さんに聞いていたので、楽しみにしていました。おいらは一口飲んで気に入ってしまいました。フルーティーさを感じさせる香りは、明らかに普通の一番搾りとは違うもの。久々にお気に入りの1本となりました心地よい酔いの中で、夜9時過ぎに無事に帰宅。今回も充実した研修旅行となりました。
お世話になった皆さま、あらためましてお礼申し上げます

笑える花巻ポスター・いいセンスです  ワンダフル!遠野産ホップとれたて一番搾り  笑ってしまった花巻ポスターその2
※おいらの地元では、まだ『岩手県遠野産とれたてホップ 一番搾り2013限定醸造』が無いようで残念。早~く来い来~い、とれたてホ~ップ~
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