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日本シリーズが終わって、力が抜けたのだ。あまり興味はないのだけど心情的に楽天を応援していたらいつしかはまってしまい、中継の時間になると缶ビール片手にテレビっ子になっていたうら順なのだ
先日、見たかったDVDが手に入ったので早速見たのだ。その作品とは『死霊のはらわた』というリメイク映画。この題名を聞いて「おおー」と思った方、好っきですね~。これはいわゆるスプラッタムービーというジャンルのグロテスクで怖い、ちょこっと笑えてしまう系のものここからはちょっとマニアックになるので興味が無い方はゴメンナサイ。もともとは1981年に製作された同名の映画で、監督はサム・ライミというおじさん。おいらは小学生の時に初めて見たのだけど、恐れおののきながらも度を超えた過激な描写に最後はおかしくなってしまい、今に至るまでお気に入りの映画の一つになっているのだ。その後パート3まで作られ、もうおいらは何度見た事か中学、高校、大学時代は映画と本ばかり見ていたおいら。ジャンルを問わず見ていたけど、大人になってからはスプラッタ系はもういいかなと敬遠気味になっていたのだ。でも、今回はあの名作がリメイクされるというので楽しみにしていたのだ。映画館には行けなかったのでDVDになるのを待って、やっと見る事が出来たのだ。こっそりと1人で見たのだけど、正直久々にビビって顔をひきつらせながら何とか全部見終えたのだオリジナルのおふざけは一切なしの、超リアリティに徹した本作は好きな方には超ウケそう。オリジナルへのオマージュと思えるシーンも随所にあったりおいらみたいなファンは震えつつもニヤッとしてしまうはず。あまりに恐ろしかったので、恐怖のおすそ分けをしようとおいらはイタズラをする事にしたのだ。おいらはご存知の通り身延山山頂のお堂に勤務中。こちらでは必ず夜は1人宿直をするのだ。おいらも何度かしてるけど、誰もいない山の上にお泊りするのはちょっと怖い時も。そんな中、さらなる恐怖をお見舞いしようとイタズラを仕掛けたのだターゲットはゆかいな仲間のプリーストタイガーくん。彼のお泊りの時に作戦を決行したのだ。その作戦とはいたってシンプル。宿直の部屋にあるテレビに『死霊のはらわた』DVDを再生しておき、タイガーくんがテレビをつけた瞬間恐ろしいシーンが目の前に現れるというもの。しかもテレビの音量はMAX。40インチの大画面と大音量で現れる恐ろしいシーンに、つけた瞬間きっと絶叫してしまうはず。と、そんな場面を思い浮かべながらおいらはイタズラを実行し、翌朝その瞬間の状況をタイガーくんに聞いてみたのだ。すると、タイガーくんから意外な答えが・・・。「きのう見たかなビビっちゃったかなと聞くと、「いやぁ~ビックリしました。でっかい音で日本シリーズが映ったんで。マーくん良かったですねぇ」と、にこやかに答えたのだ。どうやら彼は寺務所でお仕事をして、宿直室に行ったのはおいらがDVDを再生してから2時間近く過ぎてからだったみたい。上映時間は90分なので、彼がテレビをつけた時にはすでに映画は終わり、たまたま日本シリーズのチャンネルになってしまっていたよう期待外れの作戦失敗にがっくりうなだれてしまったのだ。
いたずら話が長くなってしまったけれど、元祖『死霊のはらわた』のサム・ライミおじさんは実はすごい人。おいらは後の作品の『ダークマン』『クイック&デッド』を見て「この人ただのキワモノじゃなくて、もしかしてもしかすると」と思い、ますます好きになっていたのだ。そして近年、みなさんもご存知の『スパイダーマン』3部作を監督し世界で大ヒットしたのだスパイダーマンの中にも死霊のはらわたを連想させるセルフオマージュ的なおふざけシーンがあったっけ。おんなじような流れをたどっている監督さんがもう1人。それはピーター・ジャクソンという人。そう、『ロード・オブ・ザ・リング』リメイク版『キングコング』『ホビット』の監督さんなのだ。この人ももともとはスプラッタの作品が注目され人気が出た人。それは『バッド・テイスト』『ブレインデッド』という作品。『死霊のはらわた』にはまってしまったおいらは、その後これらの作品もしっかりチェック済みだったのだ。内容的にはグロテスクなんだけど、やりすぎてやっぱり笑ってしまう系のものおいらは少年ながらも秘かに「何かサム・ライミに似た感じかもね」と思ったりしていたのだ。後年、2人とも大ヒットを飛ばす人気監督になっておいらもうれしくなってしまったのだ。今では新卒のゆかいな仲間の映画好きな後輩に「実はだね、このスパイダーマンやロード・オブ・ザ・リングの監督はだね、その昔・・・」などと偉そうに語ってはうざったがられているのだそんな事を考えていたら、もう1人ある監督が思い浮かんだのだ。それは誰もが知ってるあの巨匠スティーブン・スピルバーグ。この人も世界的に有名になったのはあの『ジョーズ』がきっかけ。これもスプラッタとまでは行かないけれど、パニック的ホラー映画なのだお三方とも出発はホラーやスプラッタの恐怖系の映画。そして今は超大作を監督するヒットメイカー。たまたまスプラッタやホラーが予算的にも低予算で済むからだったからなのか、好きだったからかは分からないけれどおもしろい共通点なのだ。でも、それらの初期の作品に言えるのはそれらがただのホラーやスプラッタではなく飛びぬけていた事。それまでには無いインパクトで人々の心をわし掴みしてしまったのだその後は万人受けする超大作も手掛け、その手腕は確かなものである事を証明したのだ。
文学の秋だからなのか、突如おいらはこの3人の歩み方を仏教的に捉えてみたのだ仏教では「中道」(ちゅうどう)の教えを説くのだ。乱暴に一言で言えば、かたよらない事。難しい事はリンクを見てね。3人の監督は最初はキワモノ的ジャンルから入り、今は広く大衆に受ける作品でヒットを飛ばすのだ。強引な分け方をするとスプラッタの対極にあるのは純文学的作品。その中間が誰にでも受け入れられる娯楽作品なのかも。スプラッタも純文学的作品も世界的な大ヒットとなるのは難しいジャンル。3人とも広く受け入れられる娯楽作品で世界的成功を収めているのだ。おいらが思うに娯楽作品が老若男女を問わず受け入れられる、映画界では中道的なジャンルと言えるのかなおかしな例えだけど、お釈迦さまも苦行があったからこそ中道の教えに行きついたのだ。もしかすると、3人の監督もスプラッタやホラーのニッチなジャンルから入ってなかったら今の成功はなかったかも。非凡な才能も必要かもしれないけど、清濁併せ呑む度量というか人間の大きさと、様々な経験があればこそなのかなぁと思ったのだ
人生に無駄な事は一つも無いと言うけれど恐らくそうなのだ。酸いも甘いも色んな経験の末に今があるはず。おいらも何でも経験して出来るだけ真ん中の道を歩み、おいらなりのほとけさまの花を開かせようと思うのだ。3人の監督からふとそんな事を考えてみたうら順なのだ

  元祖死霊のはらわたDVDジャケット  愛すべき元祖死霊のはらわた主人公 アッシュことブルース・キャンベル   リメイク版死霊のはらわた ジャケット
※近年でもサム・ライミおじさんはホラーも監督してるのだ。その一つが『スペル』。初心忘れずという感じでやっぱりコワおもしろかったのだ


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