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「関東甲信越で大雨に注意何て天気予報が出てたので「いやっほい。やっと恵みの雨だ」と小躍りしていたおいら。しかし、ふたを開ければ一瞬シャワーが頭上を横切った程度の雨とは呼べないもの。ガックリと肩を落としたおもて順です
ここ数日、境内の植木・草花の健全なる生育と監視係のおふくろが植木職人さんを呼んだらしく、朝から夕方まで境内のあちこちで手入れをしてくれています宿坊の入り口から裏山まで、境内にはツツジやサツキ、桜や梅モミジ、ハナミズキなどの他、おいらが未だに名前も知らない草木がもり沢山。四季折々に色んな草花が目を楽しませてくれます。ですが、量が多いだけにその手入れも一苦労。年に何度か職人さんをお願いし数日をかけて手入れをしてもらっています
今回は一通り手入れが終わった所で職人さんからある提案がありました。おふくろが言うには、門前のしだれ桜の枝の一部が腐っている為に伐採した方が良いと言われたとの事。切るのは忍びないですが、しだれ桜の下は駐車場になっており、また人も通るので万が一を考え安全の為切ってもらう事にしました。志摩房にいらして下さった事がある方はご存知のように、この桜とは山門の前にある当坊でも1番古くて大きなしだれの事ですはっきりとは分かりませんが、恐らく樹齢100年から200年位はいっているのではないかと思います。今では志摩房にとってはまさにランドマーク的な存在。ですが、すでに木の中央は空洞が出来ており、この先そう長くは持たないかもしれません。うろ覚えですがおいらが子供の頃に1度大規模な手入れをしたらしく、幹の上部で大きな枝を残しバッサリと切られた跡があります。それ以後、今に至るまでにそこから大きな空洞が出来てしまいましたおいらが住職になってからは、毎日桜の成長と変化をを見続けてきました。空洞は大きくなるもののまだまだ元気はあるらしく、幹の下の方からはここ10年程の間に新しい枝が伸び、今ではきれいな花を咲かせています。そして何よりおいら達を驚かせ、喜ばせてくれたのはこのしだれ桜に子供が誕生した事いつしか根元からもう1本桜の幹が伸び、今では5メートル位にまで大きくなっています。これ本当ひょっとするとこのしだれ桜の巨木は自身の寿命や心配するおいら達の気持ちをを悟り、後継の桜を生やしてくれたのかもしれません。
   クレーンを操る職人さん   切り取られた枝の数々
さて、しだれ桜の手術当日。駐車場に高所作業用のクレーン車?というか正式な名前は知りませんが電線とかの工事などで見かける車が来ましたこちらは高~い所の枝を着る為にレンタルしてきたもの。おふくろも心配そうに見守る中、作業が始まりました。職人さんがクレーンのかごのような部分に乗り自分で動かして高い枝の方へと移動して行きます。10メートルほどの高さまで来ると枝までは手が届きます。腐った部分を確かめ、手際よく切り落としていきますある程度量がたまると1度枝を降ろしに地上に戻りました。切り落とされた枝は遠くから見るより意外と大ぶりです。安全と長生きの為とはいえ、やはり枝を見ると心が痛みます。ですが「これも桜さんの為だから勘弁してね。これでまた長生き出来るよ」と心の中でしだれ桜に呼びかけました数か所の枝を切り落とし、切断面には消毒薬を塗り作業は無事終了となりました。
以前、幹の空洞が心配になり樹木医さんに相談をした事があります。その時は「500万から数千万の費用がかかるので、個人ではほとんど依頼はありません今はなるべく何もせず自然の状態にしていた方が長生きしますよ。」と言われ「う~んそうなのかな。じゃあ、樹木医さん仕事無くなっちゃうじゃんと疑心暗鬼になってしまいました。ですがその言葉通り、何もしなかったので良い意味で今の状態があるのかもしれません。人も下手に手術をするよりは何もしなかったほうが長生きだったなんて事もあるようですし。こればかりは結果論になるので何とも言えませんが、我が家の巨木しだれは今のところ最良の道へ進んでいるのではないかと思っています。
この世の中は諸行無常。生ある者はいつか終わりが来ます。ですが志摩房の巨木しだれ桜もあと数十年、せめておいらと愛妻、我が子モンちゃん達が生きてる間位は、元気でみんなに美しい花を見せてくれる事を願ってやみませんですが万が一の後も子供しだれがスクスク成長しているので心配ないと思います。これから志摩房を訪れて下さる皆さん、どうぞ門前のしだれ桜を愛でて元気を分けてあげて下さいね

   しだれ桜にオペを施す職人さん   おまけ・冷たいお茶で涼をとるモンちゃん
※身延山や志摩房のしだれ桜をご覧になった事の無い方、おいらのブログ「しだれ桜コレクション」の巻で一部をお楽しみ下さい。花見酒で一杯やりたくなっても知りませんよ
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