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今朝の朝刊にこんな一文が。「富士五湖の降雨量、例年の3%」「なにたった3%ですと」と、朝から驚いてしまったおもて順です
全国的には大雨で困っている所もあれば水不足で悩んでいる所もあったりとおかしな状況。おいらの住む身延山付近は水不足で頭を悩ませているところです今のところ、断水や町の上水道の使用制限などはないものの、全くと言っていい程、近頃まとまった雨が降っていません。現在は上水道がほぼ全戸に行きわたるようになったから良いものの、おいらが子供の頃までは身延山の中のお寺や各家庭は山水のみが頼りでした今でもおいらがお勤めする身延山山頂のお堂や、身延山ロープウェイの山頂駅では山水しかありません。山の中腹から山水をモーターでくみ上げ、山頂の巨大タンクに溜めて使用しています。まだ麓の家々でも、恐らく山水と上水道を併用している所が多いのではないでしょうか。おいらのお寺でも上水道と山水を使い分けています上水道は台所や飲料水用に、山水はお風呂やトイレなどといった具合。
おいらが志摩房の住職になったのは今から13年前、平成12年の事。その時にお寺や宿坊の業務の他、様々な事を一つ一つ確認し覚えていきましたその中の一つがお寺の水回りの事。宿坊は旅館業なので、繁忙期には水を大量に使用します。それは身延山内のどこの宿坊さんや旅館さんでも同じ事で、水に関しては様々な苦労話を耳にしてきました。おいらが住職になった時にはすでに上水道がつながっていたのでまだ良かったものの、山水のみでやりくりしていたその昔は、水不足の時などさぞ大変だったろうなと思いますその当時、我が家の水回りがどうなっているかを、蛇口から水源までたどってみると、色んな苦労があった事が分かりました。今の志摩房の水回りの仕組みを造ったのは全て先代住職、おいらの親父でありました。ともかく、山間部で水の確保が最優先事項の一つなので、恐らくその当時では大改革を行ったようです。その仕組みをチェックして行く中で、おいらがちっちゃな子供時代にそういえば工事をしていたような気がと思い出してきましたまずは境内の地下に巨大タンクを造り、そこに水を溜めます。その水はさらに裏山の貯水タンク2基にくみ上げられ3つの貯水槽で水を確保し利用しています。さらに親父は先見の明があったらしく、まだ消火栓が整備されていなかったので、許可を取り門前にやはり巨大な防火用貯水槽とその上に駐車場を整備したのでした。そこはもともと古い墓地でしたが、思い切って境内の一角に移転し造ったようですその頃には分かりませんでしたが、時間も費用もかかる大工事だったはず。しかしそのおかげで、現在おいら達はほとんど水に関してはほとんど不自由をしていません。殊に防火用の貯水槽については、今にいたるまでにまさにお寺のすぐそばで2件の火事があり、貯水槽と駐車場が使用され大変役に立ちました
また親父は趣味で池のコイを飼っていたので、池の水にも苦慮していたよう志摩房には池が2か所あります。1つは表の庭に小さ目の池。裏庭に大き目のもの。それぞれに水が引かれています。おいらはこの水についてもどこからひかれているのか、元をたどってみました。すると驚きの結果が・・・。2か所とも別の場所から引かれており、それもとんでもなく離れた山の中に水源がありました。場所的には東谷の参道を挟んでそれぞれ正反対の山になります。ともにパイプの長さは数百メートルにもなっており、よくまあこれだけつなげたなと感服してしまいました今でもこれらはちゃんと機能していて、山の水が池に注がれています。でもやはり、親父の素人仕事。たま~に詰まる事があるので、そんな時には山に入って調整に行かねばなりません。おいらの代になってからは、裏山の貯水タンクの余り水がそれまで沢に流れていたものを池に循環するように整備し、さらに多くの水が池に流れ込むようになりました。そのおかげか、なんと裏庭の池では最初4匹ほど入れた黒の鯉が10年以上生き今でも毎年産卵を続け、これまでに千匹以上の純志摩房産のコイチルドレンが誕生していますあまりにも増えるので、おいらも釣ったりすくったりして、色んな所に分けたり川に放流した事も。ある霊感をお持ちの方には、「ここに水神さんがいて、あんまり水が気持ち良くて喜んでるよと言われた事もありました。事実、裏庭の池に続く斜面にはほこらに水を司る神さまの水神さまをお祀りしています。
今年は徐々に水が少なくなっており、池への水が細くなって心配な所。あまり水が少ない時は、たくさんいる池のコイさん達も息苦しそうに水面で呼吸をしています。おいらもこまめに水量をチェックし、山の水源に調整にお出かけしているとこ。どうか水神さまのご加護を頂き、今年の渇水期も乗り切れますように。身延山や全国の水不足の地域でも早く雨が降るよう一緒にご祈願をさせて頂きます

東谷参道にある共用の山水取水口と水が少ないかたくま沢川 裏庭の池・写真中央に流れ込む山水が 西谷参道沿いの樋之沢川・やっぱり水が少ないです
※おいら達の心のお師匠さま日蓮大聖人や宗門のお坊さんの中には雨乞い祈祷を叶えられた史実がけっこうあります。おいらもチャレンジしてみようかしら
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