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なぜか今年に入って白髪が急に目立つようになってきました。オッチャン化が加速中のおもて順です
『三つ子の魂百まで』ということわざは、どなたもよくご存知だと思います。幼い頃の性格は年をとっても変わらない、という意味の事ですね。ちょっと違うかもしれませんが、この間このことわざをしみじみと感じさせる出来事があったのでそのお話を
先日、先代住職だったおいらの親父の祥月命日がありました。13年前の6月某日、おいらの親父はほとけさまの世界へと旅立ちました。その後、祥月命日には家族や有縁の方が集まり、3回忌や7回忌などの法事はもちろんの事、毎年かかさず感謝のご供養を行っています今年はあっさりと家族のみのお経となりました。参列者はおふくろ、愛妻、愛娘モンちゃんとおいらの4人。朝食後、親父の写真や卒塔婆、お供えやお膳、好きだったサッポロビール(親父は北海道出身なのです)を本堂に用意し、ご供養の支度を整えました。おいらがお経の導師なので、おいらの席はいつもの礼盤(らいはん・お坊さんが座る中央の席の事)。おふくろと愛妻はイスに。モンちゃんは愛妻にダッコだろうなと思い、イスを2個だけ出しておきました。ロウソクとお線香をともすと、3人もやってきてお線香をあげました。そしていざイスに座ろうとした時、モンちゃんが「やだ、やだ」とぐずりだしましたそう、モンちゃんは自分も1つのイスにちゃ~んと座りたかったのです。背もたれも無く、座っても足が床に着かないのでモンちゃんにはかなり不安定。ですが、うれしいらしくイスを出すとよじ登り、ちょこんと座りました。
おいらの右斜め前においらのすぐそばから、モンちゃん、おふくろ、愛妻の順に横1列に座った3人。いざ、お経を始めると、モンちゃんは予想外におとなしく座っています。おいらが木柾(もくしょう・お経を読む時に調子をとる仏具。かんかんと叩いてるあれです)を叩き出すと、気になるらしく後ろを振り返ってはジーッと木柾とおいらを交互に見つめるものの、しばらくすると前を向いてしっかりと座っていましたもちろん読めませんが、手にはしっかりとお経本もつかんでいます。お経を唱えながら、大人と一緒に普通にしっかり座っているモンちゃんの後姿を見て、おいらはおかしくなってしまいました。モンちゃんは今月2歳になったばかり。そんな彼女もこの状況がどういうものか分からないながらも、彼女なりにおとなしくキチンと座っている事を思うと、親バカながらますます我が子が愛おしくなるのでした
途中、愛妻とおふくろに抱えられながらお焼香もしたモンちゃん。いやいやこれはいいご供養だなぁ。親父も目を細めて喜んでくれてるかなと、お題目を唱えながら思ったのでした。最後の回向(えこう・最後にお坊さんがお経や供養の功徳を亡き霊にたむける文言を唱える所)を唱え始めた所でモンちゃんに異変が・・・。後ろから見ているとモンちゃんの体が前後左右に、ゆらっゆらっと揺れ始めました。どうやら初めての体験に疲れたのか、緊張でもしたのかはたまた飽きてしまったのか、睡魔がモンちゃんを襲い始めたようでした1番大事な回向ですが、だんだんと大きくなる揺れにおいらは気がきではありません。前後どちらに倒れても頭をぶつけてしまいます。愛妻とおふくろも合掌してお祈りに集中しており、モンちゃんの異変に全く気が付いていません。まだ回向の途中でしたが、おいらはたまらず「あぶない、あぶないほら、モンちゃんがと声に出してしまいました。慌てておふくろがモンちゃんを支えると、目を覚ました様子のモンちゃん。その後はシャキッとしたようで、あいにくの雨の中でしたがお墓参りもきちんと済ませたのでした
参列するモンちゃんの後姿に、前述のことわざを思い出したおいら。きっとこの先もあんな感じでモンちゃんはイスに座って法事や葬儀に参列するんだろうなと思うと、大人になったモンちゃんの後姿を想像したりして何だか胸がジーンとなってくるのでした。たまにお葬式や法事でイビキが聞こえたり、こっくりこっくりしてしまっている方を見ますが、それと同じような姿まで見せてくれたモンちゃん。そこは真似しなくていいからねと、愛娘の清く正しい成長を願う父ちゃんなのでした
その日は前々から予定していた伊豆の親戚のお見舞いへと向かったおいら達。台風のような荒天の中、お見舞いを済ませた後、伊豆稲取で一泊する事にしました。夕食の時、親父に献杯をしご飯を食べていると雨がやみ、雲間から日が差してきました。さっきまでの大荒れの天気がウソのようおいら達が食事を続けていると、仲居さんが「あっ虹がと窓の外を指さしました。何と驚いた事に、窓から見える海の上に海面から虹が出ています。それは大きな半円を描き、部屋の別の窓から虹の反対側の端まで続いているのが見えたのでした。この間、わずか10分ほど。おいら達はこの奇跡的な風景に、しばし箸を止め見入っていました。さらにこの晩、またまた不思議な出来事が。おいらはこの晩、夢を見ました。それは亡くなった親父の夢。久しく親父の夢は見ていませんでしたが、この夜親父が夢枕に現れたのでした。夢の中で親父は「これからもみんなを守る」と言っていました。おいらが「これは夢なのか本当なのか」と尋ね、なぜか分かりませんが夢の中でおやじの指を握ると、親父は大きくうなずき、そこで夢は終わりました。おいらが目を覚ますとおいらは目に涙がたまりほほが濡れていましたおいらは夢の中でも泣いていたのを覚えていました。夢と言えばただの夢かもしれません。ですが、おいらには親父がおいら達家族やお寺を心配して夢に出て来てくれたような気がします。おいら達へのエールの意味もあったかもしれません。
翌朝は雨もすっかり止み、伊豆七島もよく見えました。気分も晴れ晴れし、また1年ガンバレそうな気がしたおいら。今年の親父の祥月命日は感慨深いものでありました

   奇跡の海上レインボー(左端)  お疲れ爆睡モンちゃん  奇跡の海上レインボー(右端)
※写真はあいにく携帯電話のカメラで撮影したもの。スーパームーン並みのスーパーレインボーだったけど、イマイチ写真ですいません

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