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おいらが住む身延山では、いよいよ本格的なお参りシーズンに突入しました。団体さんやお寺さんが大勢お参り下さり、おかげさまで忙しく過ごしているおもて順です
先日朝のお経を終えブレックファーストタイムを楽しんでいると、おふくろがうれしそうに話しかけてきました。
「おもての椿見た
「へ?なに、どうかしたの?ずるるる(味噌汁をすする音)
「同じ木からね、赤と白2種類花が咲いてるよ初めて気が付いた」
「ほ~、知らなかった。めでたい感じだねぇ。後で見てみる。ポリポリ(タクアンをかじる音)

おふくろは境内にある椿の花を毎年見ているのに、今年初めて2色の花が咲いているのに気が付いて、朝からとてもうれしそうなのでした。椿は境内の中に何か所か植えてあるけど、今回見付けたのはおいらのお寺にお祀りする神さま、表門の最上さまのお宮の裏にある椿の木。おいらもお山に出勤する前に慌ただしく確認に向かったのでした
駆け付けてみるとまさに花は今が満開。必ず通る場所なので目には入っていたはずだけど、これまでじっくりとは見ていなかったのでした。チェックすると確かに沢山咲いている赤い花に混じって、3つだけですが白い花が咲いていました
「お~、これは紅白でめでたいじゃないの。何か良い事が起きる前ぶれかも
おいらもうれしくなって、思わず独り言を言ってしまいました。たくさんの赤い花の中で遠慮がちに咲いている白い花は、奥ゆかしくも返って美しさが際立っています。これはひょっとして、毎朝最上さまでお唱えするおいらのお経パワーで椿にも変化が起きたのかもと、勝手な事を思いつつご機嫌で職場へと向かったのでした
おめでた紅白つばき 椿の木全景 紅白つばき&鷹取山
その次の日事、早速ある出来事が・・・。おいらは夕方お山でのお仕事を終え、愛車のスクーターで我が家へと向かいました。我が家の表門をくぐる前にちらっと最上さまのお宮が目に入りました。その時おいらはある異変に気が付きましたいつもお宮の前に置いてある賽銭箱が無くなっています。その瞬間、おいらはやられたなと思いました。そう、賽銭ドロボーですおふくろと愛妻にも確認すると、案の定二人が移動した訳ではありませんでした。朝、おいらとおふくろがお参りした時には、いつも通りあったので日中の犯行のようです。手で持って逃げるには目立つので、おそらく車で持ち去ったのだと思います。賽銭箱は固定していなかったのでおいらも悪いけど、盗まれるとやっぱり少しへこんでしまいました
「多少は盗んでも目をつぶるから、丸ごとは持って行かないでくれよドロボーさん」とおいらは心の中でなげいたのでした。これは金額にかかわらず犯罪なのでもちろん許されるものではありません。でも、前にも賽銭ドロのお話を書きましたが、仏の情けで多少は目をつぶっているお寺や神社の方がほとんどだと思いますそんな気持ちを察してか、昔はドロボーにも暗黙のルールというか流儀があったような気がします。賽銭箱をこわしたり、丸ごと持ってはいかず、ちょこっと盗れるものだけ頂いていくみたいな。まあ、そんな良心的なドロボーさんはごく一部かもしれませんが
おいらはお金を盗られた事よりも他の事に怒りを覚えます。それは佛さま神さまを敬わず、人の思いが込められた金銭を盗んだ事、そしてお檀家さんが奉納して下さった賽銭箱を盗んだ事。物を盗んだと同時に、皆さんの善意や想いも盗まれ、踏みにじられたように思われ悔しくてなりません
残念ながら世の中はこれからは物騒になる一方。遅まきながらおいらも防犯の意識を変えなければならないようです。紅白の椿は吉兆ならぬ凶兆だったのかしら次は良い事が起きるように願いながら今朝も紅白椿を愛でてきたのでした。椿の花はあと数日は咲いていると思います。チャンスがある方はどうぞ眺めていって下さいね。

   門前の分社  盗まれちゃった檀家さん奉納の賽銭箱
※新しい賽銭箱を設置しようか検討中。あつかましいけれど、どなたかご奉納なんて頂けると助かっちゃいます
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