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愛娘モンちゃんがこの秋初の風邪をひいてしまったらしく、毎日心配なうら順なのだ一応元気そうなのだけど、鼻水を拭きすぎたせいか鼻の下が赤くなって痛いようで、見ていて可哀そうなのだ
さて、昨日おいらが日中お仕事で外出した帰り、いつも乗せてもらってる身延山ロープウェイの麓の駅でボ~っと出発待ちをしていると美魔女職員のK女史に声をかけられたのだ。「うら順さん、明日ここで月の雫の実演販売がありますよ。ぜひいらして下さいねウフフ。」時間を聞くと、午前10時からとの事。おいらは思わず、「おお~、これはいい事聞いちゃった。ワ~イ。」とスキップしながらロープウェイに乗りこんだのだ。
月の雫(つきのしずく)とは山梨銘菓の名前。特産のブドウを使ったお菓子なのだ。若い人だと柴崎コウの歌を思い出しちゃったかなおいらもこのお菓子の事をちゃんと知ったのはまだ数年前の事。というのも、このお菓子はブドウを収穫してすぐに新鮮な生のブドウを使って作られるので、収穫が行われる秋から2か月程度しか販売されない貴重なものなのだなので、毎年お目にかかるのもこの時季だけ。山梨に秋頃に来た事が無い人は、まだまだ知らない人が多いかも。見た目はホワイトのボール状の形。砂糖を溶かした砂糖密でブドウをコーティングしただけのシンプルなお菓子なのだ。しか~し、その製法のシンプルさとは裏腹に、その味はなかなかのもの。当然ながら、一口ほおばると最初に砂糖の甘さを感じるのだけど、かみ砕くとブドウの酸味がMIXされ独特な甘みへと変化するのだブドウが好きな人や、フルーツ系のお菓子が好きな人はきっと気に入ってくれるはず。
調べた所では、甲府の松林軒さんと牡丹亭という2件のお菓子屋さんの発祥説があるみたい。よくある元祖と本家みたいな感じかしら(長くなるので詳細は割愛するからコチラをクリックしてね月の雫発祥説)ともに共通するのは、お菓子作りの為に砂糖を溶かしていた所たまたまその鍋にブドウが落ち、それを取り出し食べてみると何とも美味しかった事から、改良を重ね製品化したという点たまたま少し前に、ラジオでこのお菓子のお話を聞いたのだけど、新鮮な生のブドウを使うという事で扱いも難しいらしく、現在の製品化に至るまでは長い間、試行錯誤と改良の努力が積み重ねられているのだとか。そんな事も耳にしていたので、今回の実演販売は願ってもないチャンス。目の前で月の雫が作られる工程を拝見しようと、こっそりお出かけしてきたのだ
溶かす前の砂糖密 ナベで砂糖密を溶かし中 一粒づつブドウを切り取るおばちゃん
「不審者がいないか境内をパトロールしてきます。」と、上司に伝えそのままロープウェイで麓の久遠寺駅へと向かったおいら。到着すると、業者さんがまさに実演販売の準備中生のブドウが入ったかごや、ガス台を運び込んでいたのだ。設置が済むと業者のおばちゃんは身支度を整え、ナベに四角い固形の砂糖密の塊りを入れ溶かし始めたのだ。続いてかごに入ったブドウの房を取り出し、丁寧に一粒一粒取り外し始めたのだ。しか~し、おばちゃん曰く、まだ砂糖密が溶けるまでに30分ほどかかるという事。そこで、以前にムササビのお話しの回でご紹介した次長さんのご好意でコーヒーを頂きながら待つ事に。しばらくするとお声がかかり行ってみると、そこにはすでに出来立ての月の雫が3個トレーに乗せられていたのだ。神々しくうっすらと紫がかった白色に輝く、出来立てホヤホヤの月の雫たまたまその場に居合わせたラッキーな老夫妻は出来立て1号を仲良く味見されていたのだ。一口ほおばると、「お~いし~とうれしそうに声を上げ、満面の笑みを浮かべられていたのだ。そうしている内にも、手慣れた様子で次々とブドウを取ってはナベの砂糖密に漬け、月の雫を作っていくおばちゃん。ハシ(ピンセットかな?)のような道具でブドウを一粒ずつつまんでは砂糖密に浸し、ナベのふちでクルクルと回して形状を整えるとトレーに乗せて完成。この間わずか数十秒。簡単そうに見えるけど、おそらく自分では出来なさそうなのだ。まさに熟練のなせる技おいらもガマン出来ずに一粒出来立てを頂いてみたのだ。今までおみやげ品で売っているものは食べた事があったけど、出来立ては初めての経験。いざ食べてみると、これはもう売ってるものとは別物と言ってもいい位のウマさだったのだ。決定的に違うのは、その温度と食感。出来立てはまだ、ほんのりと温か。固まりかけの砂糖密は口に入れると、やわらかでじわわ~と優しく溶けていくのだ。暖かいと甘みも若干強く感じるのか、ブドウの心地よい果実の酸味が余計際立っておいしく感じたのだこれは、ぜひ作りたての食感を再現して『生月の雫』として製品化して欲しいのだ。大ヒット間違いなし・・・・・かも。
砂糖密をかき混ぜるおばちゃん ブドウを砂糖密に浸すおばちゃん ひたすらブドウを砂糖密に浸すおばちゃん
おばちゃんと雑談していると、色んな事実が判明したのだ。使用するブドウはマスカットとか甘みの強いものではあまりおいしくないとの事。やっぱり多少の酸味があって初めて互いの甘みが引き立つとか。ここで美魔女K女史が「チョコとかチーズでも出来るんですか~と、聞いてみたのだ。すると「出来るよ~。おいしいよ~。」と驚きの返事が。そういう商品があるかは聞かなかったけど、おばちゃん達は秘かにブドウにチョコやチーズもからめて楽しんでいるらしいのだ。中でもチーズは冗談ではなく、かなりおいしいとの事まあ確かに生ハムとメロンなんてのは定番の組み合わせだから、やっぱり合うのかも。チーズとブドウだけに『牛の雫』なんてネーミングはどうかしら。ワインと合いそうなのだちなみに『月の雫』という命名は、ブドウは月の光を栄養に育つという美しい伝説が基になってるとか。
「名物にうまいものなし」なんて格言もあるけれど、見事にその言葉を覆してくれた出来立て月の雫だったのだ。もちろんおみやげ用もおいしいので、ぜひ一度ご賞味あれ山梨県内各地の観光地・おみやげもの屋さんで購入できるのだ。

出来立て月の雫 身延山ロープウェイの月の雫特別販売コーナー 出来立て月の雫断面図
製造元・販売 松林軒豊島家㈱
山梨県甲府市中央1丁目14-3
TEL0552-33-3555


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※身延山ロープウェイでは月の雫をオリジナルデザインのゴールドパッケージで絶賛販売中。身延山ロープウェイでも同製品前年県下売上No1実績の大人気商品なのだ。文中でも書いたけど期間限定なのでどうぞお忘れなく
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