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なかなか床屋さんにも行けなくて、近頃頭が鳥の巣のようになってきたのだ。うら順なのだ
それは数日前の事。驚くべき発見というか、遭遇があったのだ。その日はいつものように、おいら達はお勤めする身延山山頂のお堂へ向かうべく、朝8時20分の身延山ロープウェイに乗っていたのだ。乗車時間は7分半ほど。中間点を過ぎた時に、急に前の方に乗っていたゆかいな仲間の上司や、職員のおばちゃん達が一斉に叫び始めたのだ。何て言っていたかというと・・・。「あ~、クマだ、クマだ~とみんなが「クマクマ言っていたのだ。「ん、クマですとと、一瞬耳を疑ったおいら。しかし、5、6人が一度に見たので間違いなかったみたい。無情にもロープウェイはどんどんクマから離れて行ったけれど、おいらも遠ざかる景色に何とか目を凝らすと、木の下でモゾモゾとうごめく黒い塊りが見えたのだ。皆さんによれば、そのクマはまだ子グマで。もみじの木の下であおむけのようになって寝転がっていたとの事頭上をロープウェイが通ると、まるで手でもふるように目で追いかけていたらしい。ロープウェイに乗っていると、よくニホンカモシカを見かけるのだ。これが、上から見ると黒っぽくてコロコロしているので、よくお客さんが「あ、クマだ。」と間違ってる事が多いのだ。おいらは夢を壊さないように、「うんうん。クマでもいいでしょう。まあ、クマという事でといつも心の中でつぶやき、そっとしといてあげてるのだ。しか~し。今回は間違いなくクマ。目撃者多数だし、何よりロープウェイの折り返し便で確認に行った上司が、証拠写真も撮ってきたのだ。これまで、シカ、サル、イノシシ、ニホンカモシカは見た事があったのだ。でも、クマは今回が初めて。クマを見かけたという話だけは聞いていたけれど、おいらもお山にお勤めして4年目にして初めてクマさんを目にしたのだでも、クマだけにそう喜んでばかりもいられないのだ。このお山には歩いてお参りされる方もかなり多いので、何も事故がないようお祈りしているのだ。その日はすぐに町にも警戒を呼び掛ける放送も流れたのだ。日頃、登山をされる方はもちろん鈴を付けたり、注意されてると思うけど、どうか十二分に気を付けて頂きたいのだ
次の日、職員のシゲシゲおじさんが、「撮った、撮った。」とうれしそうにデジカメを持ってみんなに見せていたのだ。「また、クマさんか?」と思って写真を見ると、そこに写っていたのは小鹿。それもまだ、生まれてまもないような小さな赤ちゃんシカだったのだシゲシゲおじさんが作業の為、車で山道を走っていると道の脇にまるまっていて、近付いても逃げなかったらしい。どうやら親とはぐれてしまったか、育児放棄でもされてしまった様子。シゲシゲおじさんは可愛そうになって、しばらく一緒にその場にいたとの事。「食べちゃいたい位かわいかった。」などと言ってたけど、シゲシゲおじさんの場合は、本当に食べてしまいそうなのでシャレにならないのだそうしている内に、この山の整備を担当する山のプロ、山林部のおじさん達が来たので訳を話したシゲシゲおじさん。すると仲間に会えるように、シカがよく出そうな場所に放す為、連れて行ってくれたそうな。その後は、どうなったか分からないけれど、無事に親や仲間に出会えてるといいのだ
この時季はやっと山も月遅れで暖かく、過ごしやすくなり始めるのだ。もう、梅雨が近いけどまだまだ山は春めいてきましたなと行った感じそんな気候のせいか、けものたちの活動も活発になるのか、またまたけものさんにお会いしたのだ。身延山山頂のお堂の境内には、杉やヒノキにいくつか鳥の巣箱が設置されてるのだ。これは実は、町の教育委員会の皆さんが取り付けたもの。前にもブログでお話したけれど、この身延山は日本でも数少ないブッポウソウの繁殖地おいらもそれらしい鳥を見てるけれど、未だに写真には納める事が出来ていないのだ。このブッポウソウの繁殖や、観察に役立てようと巣箱は設置されたのだ。毎日のようにこの巣箱にも目をやるけれど、残念ながらまだブッポウソウは入居してないのだ。その日の朝、早朝にお参りの団体さんをお迎えすべく、朝5時半に山頂にやって来たのだ。いつもの巣箱の下を通ると、横にいた上司が上を見上げて「おっ。」と一声。視線の先の巣箱から何やら飛び出しているじゃありませんか。よく見るとそれは、ムササビかモモンガの体の一部らしく、丸い巣箱の穴から毛が飛び出ていたのだどうやらブッポウソウのスキをついて、1Kの快適巣箱に先に入居してしまったようなのだ。目の前には富士山や天気が良ければ駿河湾や、伊豆半島も見えてしまう最高の物件。おそらく日本でも有数の絶景ポイントに住まいを構えるムササビ・モモンガさんなのだ
何だか色んなケモノがわらわらと出始めた今日この頃。ロープウェイに乗る方は、景色もそうだけど下の方も良く見ててほしいのだ。結構、ケモノたちを見かけるチャンスがありますよ

コグマさん 本文とは別の身延山のシカ親子 巣箱から飛び出るモッサリ毛
※おいらのお寺の上空も、山から山へムササビ&モモンガさんが飛んでいるのを見かけるのだ。彼らは夕方のフライングタイムが多いのだ
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