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まだまだ朝夕はちょっぴり冷えますが、日中は春らしい陽気になってきましたね。おもて順ですおいらの住む身延山では有名なしだれ桜がちょうど見ごろ。今朝も早朝から、多くのお客さんがお山に集まって来ています。
さて今日、4月8日は仏教の開祖、お釈迦さまのお誕生日です日本全国のお寺や世界中の寺院でもこの日、もしくはお釈迦さまが生まれたとされる日にお祝いの行事が行われます。諸説ありますが日本では近代になってこの行事を親しみを込めて、俗に『花まつり』と呼ぶようになり定着しました。なぜ花なのかそれは、お釈迦さまがお生まれになり、東西南北に7歩ずつ歩かれ、有名な「「天上天下 唯我独尊」(てんじょうてんげ・ゆいがどくそん)の言葉をおっしゃられた時に、周りにあった蓮華や草花が花を咲かせたという故事に由来します。それ故、花まつりでは花御堂(はなみどう)という4本柱の花を飾ったちいさなお宮に生まれたお姿の小さなお釈迦さまのご尊像を安置します。さらには、お釈迦さまがお生まれの時に9体の竜が清浄な産湯として天から甘露の浄水を注いだという伝説にちなみ、甘茶をお釈迦さまのご尊像にひしゃくでおかけしますおいらが所属する日蓮宗の総本山、身延山久遠寺でも4月6~8日までの3日間、花まつりが盛大に行われます。古来より種々呼び名はありますが、こちらでは『釈尊御降誕会』(しゃくそんごこうたんえ)と称し、きらびやかに着飾ったお稚児さんも参列し、にぎやかにお祝いの法要が行われますおいらは前にもお話したように、久遠寺の諸行事では雅楽担当でお手伝いをさせて頂いています。今回もお天気の通り晴れやかな気分で、気持ちよく演奏をさせて頂きましたちょうどしだれ桜も見ごろ、さらに金、土、日の曜日という事もあり、お堂も一杯になるほどの大勢のお客さまにお参りを頂き、雅楽の演奏にも普段より一層力が入りました。
この季節は身延山にしだれ桜を一目見ようと、全国から大勢のお客さまが来られますおいらの宿坊でも連日、全国からお泊りのお客さまをお迎えしています。今回も花まつりの前日、7日にある1組のお客さまがご宿泊されました。ご高齢のおばあちゃんとお孫さんの女性お二人は、ご遠方から電車を乗り継ぎ桜見物をかねてお参りに来られたのでした。おばあちゃんは、かなりご高齢のご様子お一人でも歩く事は大丈夫ですが、細かな動作はお孫さんがしっかりと付き添って親身に介助をされています。あくる朝、志摩房の本堂もお参りをして頂き、おいらのつたない説明を、お孫さんがしっかりとおばあちゃんの耳元で教えてあげて下さっていました。お孫さんの一挙手一投足から、おばあちゃんへのいたわりと感謝の気持ち、優しい心が伝わってきて、ご様子を見ているだけで、こちらも優しい気持ちになりました。おばあちゃんもとてもうれしそうですまた、8日の日はおいらのお勤めする身延山奥之院にも多くの方にご参拝を頂きました。この日はこちらにも、またまた別のご高齢のおばあちゃんとそのご家族がお参りに来られました。こちらのおばあちゃんは歩くのに手押し車の歩行器をお使いで、ここまで来られた時にはちょっとお疲れのようでした。でも、ご家族が介助しながらロープウェイに乗り、奥之院の石段を上り、皆さんでお参りを済ませお帰りになられましたおいらがお会いしたお二組のご家族のおばあちゃんは、いずれもとてもうれしそうなお顔をされていたのが印象的でありました
ここ身延山ではおいら達のお師匠さま、日蓮大聖人が晩年の8年半を過ごされました。その折に、身延山頂から亡きご両親、お世話になったお師匠さまに報恩感謝のご供養を申し上げた、親孝行のお山です。それ故、身延山は「育恩の峰」とも呼ばれますまさにその聖地で亡きご両親やご先祖さまにご供養を捧げたり、またご高齢のおじいちゃん、おばあちゃん、ご両親をお連れし、一緒にお参りに来られる事は何よりの親孝行、尊いご恩返しのご行為の一つであると思います。またお釈迦さまは、み教えの中で「今、此の三界は皆これ我が有なり。其の中の衆生は悉くこれ吾が子なり。」(この世界の一切の生きとし生けるものは私の子である。)と述べられています。この世でお悟り(宇宙の真理、しくみ、法則)を開かれたのは唯一お釈迦さまだけです。ですが、そのお釈迦さまはまた、私達普通の人間も悟り、即ちお釈迦さまと同じ心持になれるよともおっしゃっておられます。それはなぜか私達にもお父さんであるお釈迦さまのみ心の一端が備わっているからです。道を外れる事無く、正しいみ教えにより、人として正しい生活を送るならば自ずと私達も仏さまと同じ境地へとたどり着けるようです。
現在のご家族への孝行や、人にやさしく接する事は転じておおもとのお父さんであるお釈迦さまへの孝行にもつながるのではないでしょうかそれは、きっと自分の心の中にある仏さまの種に良い栄養を与え、仏さまの心を磨く事にもなると思います。お二組のご家族は花まつりのご聖日に、最高の孝行の一つをされたと思います。おいらも親孝行について、あらためて自省をした今年の花まつりでありました

お誕生姿のお釈迦さまの一例  身延山奥之院のお釈迦さま  ダメいぬコロンにグルーミング孝行するおもて順
※おいらは嫁さん孝行や愛娘孝行にも追われる毎日なのだ。あ、それは家族サービスか
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