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おいらのお寺のしだれ白梅も大分つぼみが大きくなって、開花も近そうなのだ。日に日に春が近づいているのを感じている今日この頃。うら順なのだ
お客さんがいない時は、お寺の門の柵を閉めてダメいぬコロンくんを解放してあげているのだいつも夕方のお経の後、日課のお散歩をする事が多いのだ。でも、コロンくんはいつも物足りないらしく、戻ってからも境内中をウロウロと散策しているのだ。ふと裏山を見ていると茂みの間を何か動いている物がいるので、「おっ、いよいよここにもただ今、猛烈な勢いで勢力範囲を拡大中のアライグマさんかなと思い、目を凝らすとコロンくんだったりする事もしょっちゅう。でも、たいがい夕ご飯や朝ごはんの時には待ち切れないようで、ハウスで待っているのだ。
先日の朝、おいらが朝のお経に向かう為にコロンくんのハウスがあるベランダを通ると、途中にコロンくんの体に付いていたはずの赤い胴輪(首輪じゃなくて体全体に付けるタイプのものです。)が落ちていたのだ。嫌な予感が・・・別れの置手紙ならぬ別れの胴輪を残し、どこかに脱走したかと思ったのだ。恐る恐るコロンくんのハウスに近付き、入り口の風よけのれんを開けてみると、コロンくんはキツネの襟巻のように丸くなって寝ていたのだまあ、考えてみればお寺の門の柵も閉めてあるので、そこさえ越えなければ、短足コロンくんには脱走はほぼ不可能なはず。しかし、裏山は行こうと思えばどこまでも行けてしまうので、万が一を思うとちょっと心配だったのだ。
コロンくんはおいらの気配に気が付くと、いつものように面倒くさそうにのそのそと小屋から出てきたのだ。「あ~よく寝た。ところで朝メシはまだかいと言いたげに、ぺロっと舌を出して、人のように大きなのびをするコロンくん。当然ながら、何も身に付けていないコロンくんは、生まれたままの姿。あっ、いつもほとんどそうか。でも、きっと何も身に付けてない方がコロンくんも気持ちが良いと思うのだ。なので、あえて胴輪もまた付ける事にせず、しばらくそのままでいさせてあげる事にしたのだ。親バカだけれど、コロンくんは剛毛ながらも、シンメトリーな毛の模様はコーギーらしく可愛い感じ。胴輪を取ると、模様もしっかりと確認できてあらためてみるとなかなかきれいなのだ
それにしても不思議なのは、なぜ胴輪が外れたかという事。毛がモッサリしてる分、体に密着するよう、いつもしっかり目に装着しているのだ。だから、まず外れる事はないはず。外れた胴輪を見ると、ロックもそのままになっていて、装着している形でそのままスポっと脱け出た感じ。コロンくんに朝ごはんをあげて、おいらはしばらく胴輪をさわりながら、一体どうやって外れたのか考えていたのだ早メシが得意なコロンんくんはすぐに食べ終えると、「まだまだ足りませんぜ。脱け出た秘密と引き換えにもう一杯くれんかのうとおいらに鼻先をグイグイ押し付けてきたのだ。
きっと偶然とはいえ、コロンくんもかなり無理な体勢にならないと外れないはず。やっぱり不思議だったのだ。「コロンくんよ、もしかするとワンコ界の引田天功か、デビッド・カッパーフィールドになれるかもよ犬生の最後にもう一花さかせますか?」と、おいらが言うと「先ずは朝メシおかわりだな。」といったまなざしで、おいらを見上げていたのだ。コロンくんは毎日のようにおいらの朝のお経に付き合う、信仰心篤きワンコ。近頃はおじいちゃんになってきたので、ますます熱心になってきた感じおいらと一緒にお隣りの大霊山、七面山(しちめんさん)にも数回登り、数日を山頂で修行していた事もあるのだ。いよいよその成果が現れてきたのか、コロンくんも不思議な神通力を身に付けてきたのかも
コロンくんの胴輪ぬけイリュージョンは、考えれば考える程、謎が深まるばかりなのだ

寝起き伸びをするダメいぬコロン 老後の山歩きに目覚めた年寄り犬コロンくん 「胴輪ぬけの秘密は値が張りますぜ。」byダメいぬコロン
※老いてなお食欲旺盛なコロンくん。きっとご長寿犬になるのだ
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