Menu
すでにおいらの職場には冬将軍が到来したのだ。今朝、おいらがお勤めする身延山山頂の温度はマイナス1℃。建物のなかでも2℃位なのだ。今年もあんよの霜焼けが心配なうら順なのだ
ずっと前に、おいらがスパイスジャンキーであるお話しをしたのだ。おいらは寒くなると、体温を上げる為にますますスパイスの使用量が気温と反比例してアップして行くのだ近頃おいらの体が「もっと暑さを!もっと辛みをもっと刺激をとうずき始めたのでちょこっとスパイス摂取にお出かけしたのだ。
今回おじゃましたのは、身延山の門前町にある「園林」(おんりん)さん。こちらは本格的なカレーとこだわりのコーヒーが売りの喫茶店。山田屋旅館さんに併設しておりご主人がマスターを兼務されているのだ。場所は身延山バス停の目の前おいらのお寺からも徒歩1~2分の近さなのだ。皆さんも、なかなかご近所だと行きそうで行かなかったりする事があるかと思うけど、おいらも実に何十年ぶりかでお邪魔をしたのだ。と、いうのも最近おいらは全国の飲食店や宿泊施設が加盟する日本食品衛生協会のこの地区の衛生指導員なるものにいつの間にやらなっていたのだ実は園林さんのマスターもなられているので、たまに会合でお顔を合わせる機会が増えたのだ。そんな事もあって、おいらも久しぶりでお店に行ってみようと思い立ったのだ。
園林さん外観と酔いどれ流星号 園林さん店内 メニュー1
愛車のスクーター『酔いどれ流星号』でお店の前に行くと、出鼻をくじかれ店内はすでに満席。仕方なく用事を済ませ、30分程後に行くと先客と入れ違いで、貸切で入店できたのだお店には素敵なおひげのマスターと美貌のバイトのお姉さんが居られ、マスターの奥さまにも恐縮ながらわざわざご挨拶を頂いたのだ。早速メニューを見ると、こちらの名物メニュー、カレーが目に飛び込んで来たのだ。ハンバーグカレーや牛丼カレーなんかもあって、ちょっとそそられたけど、ここはスタンダードなカレーで行く事にあとはゆで卵をお願いしてみたのだ。
待っている間にマスターと少しお話をしたけれど、こちらは開店から間もなく30年を迎えるとの事。おいらが小学生の時なのだ。その頃、おいらの宿坊には寄宿しながら身延山高校に通う修行の学生さんが数人いたのだ。おいらはその学生さん達にたまにこちらに連れてきてもらい、カレーやジュースをごちそうになったのだ。かれこれその時から30年。確かにおいらも今年38歳なので、マスターの言葉にしみじみと時の流れの速さを実感したのだ
お話しながらマスターはカレーのお供のお漬物を出して下さったのだ。上品で可愛らしい小鉢には、ラッキョウとしば漬けなどの3点盛り。さらに別の小さな容器がありマスターがふたを開けると、そこにはスパイスジャンキーのハートをくすぐる赤色ベースの何とも言えないビジュアルの何やら怪しげなものがおいらはカレーに混ぜるスパイスか何かと思ったら、マスターによるとアチャールというインドのお漬物との事。こちらで出して下さったのはマンゴーアチャール。野菜や果物の色んなアチャールがあるみたいだけど、マンゴーアチャールは特に定番のよう。おいらはメインのカレーを食べる前から、未知なる食材との出会いに少々興奮してしまったのだ
ここで、メインのカレーが登場。目の前に置かれたカレーからはスパイスの複雑で食欲を四方八方から刺激する、かぐわしい香りが立ちのぼっていたのだ。香りはもちろんの事、舟形のお皿に美しく盛られたご飯とカレーは、見た目も食欲をそそるのだはやる食欲を抑え、まずは記念撮影。そしていよいよ、何十年かぶりでの実食となったのだ。まずはルーをスプーンでたっぷりすくって一口。その瞬間、おいらの心には初めて食べた小学生の時の感動が鮮烈に蘇って来たのだ。こちらのカレーは本場のさらさらタイプ。適度な辛みの中に、色んな食材とスパイスのうまみがギュギューっと凝縮されているのだ。カレーのスパイスも本場インドから取り寄せているとか丹念に煮込まれたルーには具材はほぼ溶け込み、お肉の形が少し分かる程度。なので、おいらはお肉を食べた時に、かろうじて食感から「鳥肉ですかと思い尋ねると、豚肉の間違いだったのだ。おいらの味覚も甚だ怪しいのだ。マスター、ごめんなさい
マンゴーアチャールと漬物3点盛り カレーライスと日印漬物連合軍 セレブなゆで卵とお塩
気になっていたお楽しみのマンゴーアチャールも頂いてみたのだ。マンゴーなのでやわらかいのかと思いきや、しっかりとした食感。言われなければマンゴーとは分からないかも。見た目よりは辛くもなく、またカレーとは違ったスパイシーさでなかなかおいしいのだカレー、アチャール、カレー、ラッキョウ、カレーといった具合で、印和スパイス連合軍の巧みな戦術にわしわしとスプーンが進んで行くのだ。カレーに夢中になっていると、マスターがゆで卵をもって来てくれたのだ。こちらがまた、こだわりを感じさせる一品。おいらは『ただのゆで卵 メインが来るまでご自由に1個50円 ラーメン屋さん風』的なものを勝手に予想していたのだけど、これが全然違ったのだ。皆さん、洋画なんかで見た事ありませんかセレブな感じのお宅の朝食で、ゆで卵がスタンドに乗って、上だけ殻をむいてスプーンで中をすくって食べてるシーン。そう、まさにあれ。マスターがゆで卵の上の部分だけ殻をむいてくれ、中の熱々半熟卵を頂いたのだゆで卵用に2種類のお塩まで用意され、ゆで卵だけでも3回、味の変化を楽しめたのだ。「あっ、何か今おいらちょっと優雅な気分。」とさらに気分は高揚し、うれしいランチタイムになったのだ
おいらの冷え切った体もいつしかポカポカになり、汗をふきながらあっという間に完食となったのだ食後にアイスコーヒーを頂きながら、しばし想い出に浸ったおいら。思えばおいらが初めて本格的なサラサラカレーを頂いたのは、このお店だったのだ。当時、おいらはまだお家の純日本風ドロリカレーしか知らない、おこちゃま小学生初めて園林さんのカレーを食べた時には子供ながらに、初めての本格カレーのおいしさに感動したのだ。その後、めっきり足が遠のいちゃったけれど、今回あらためて無くしていたものを久しぶりで見つけたような喜びを覚えたのだ
今でも学生時代に身延山で修行をしていた全国のお坊さんが、当時と変わらぬ味を求めて立ち寄るそう。だけど、時代の流れか学生も減り、交通事情も変わったせいか、学生のお客さんも昔ほど多くはないそうなのだ。それでも心優しきマスターは学生さんも少しでも負担がかからないように、学割でメニューを提供して下さっているとの事
おいら達の心のお師匠さま日蓮大聖人は、身延山をお釈迦さまのおられたインドのお山にも勝るとも劣らない聖地であると述べられたのだ。そんな身延山で、まさに本場インド風なカレーを堪能できる貴重なお店、『園林』さん。独特な店名の園林(おんりん)は法華経などのお経文にもあり、豊かな土地や浄土の意味。その功徳か居心地の良い店内の雰囲気と、心和むマスターのお人柄についつい長居してしまうかもお~いしいカレーやコーヒーの他にもピザやスパゲティーなどの軽食、ケーキやドリンクも各種あるので、ちょっとしたランチやティータイムにピッタリ。店内はカウンターのみで8席。空きを見かけたら、即入店すべし身延山にお参りの思い出に、ぜひ立ち寄ってほしい1軒なのだ。

アイスコーヒーとたっぷりミルク&シロップ メニュー2 メニュー3
園林(おんりん)
山梨県南巨摩郡身延町身延3722
TEL 0556-62-0046
営業時間 AM7:00~PM7:30頃
定休日  不定休


大きな地図で見る
※カレーはライス付と冷凍の2タイプでテイクアウトも出来るのだ。おいらも、まだ未体験の愛妻とおふくろへのおみやげにカレーを持って帰ったのだ


  • -
  • -