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未だ復活する気配のないマイパソコンですが、なんとかブログを更新して参ります。おもて順です
「倒れてしまうんじゃないかと思うような暑さが続いてます。ここ身延山は山と付いているので「いいですね~。さぞ涼しいんでしょうね~。」とお客さんに言われる事があります。ですが全くそのような事はなく、むしろ他県に比べたら暑いかもしれません。なんと言っても、全国的にも暑さが厳しい事で知られ、ニュースにもたまに名前が出る甲府盆地のある県ですから。今年の暑さもたまりません
そんな猛暑の中、身延山では日蓮宗の僧侶の資格を得る為の第3期信行道場(だいさんき しんぎょうどうじょう)が始まっています。期間は8月2日から9月5日までの35日間。今回は男性の回であり、大学在学中の方がメインなので若い方が大半です。でも、60名程の道場生の中には50代、60代の方も居られ、がんばっていらっしゃいます。信行道場がどういう修行の場であるかは、前に『あまさんへの道』の回で、お話をさせて頂いているので詳しくはそちらをご覧下さい。
今回はおいらのお勤めする身延山山頂の奥之院に、信行道場の皆さんが恒例の登詣修行に来られました。35度近い気温の中を3時間ほどかけて上って来られますが、この時期は麓よりは涼しいとはいえ、山頂も28度の暑さ。白衣(はくえ)と襦袢(じゅばん)に運度靴という軽装ですが、めい一杯の大声で「なむみょ~ほうれんげ~きょう~とお題目を唱えながら登るので、登詣中は激アツ、汗だく状態です。でも、やはり皆さん若いだけあって元気一杯。おいらもお開扉(おかいちょう・奥之院の日蓮大聖人のお姿を拝む儀式)で一緒にお経をあげましたが、皆さんの大音響のお経の声に、しばし暑さも忘れ、元気を頂いた気がしました。
おいらももちろんこの信行道場を出ています。おいらが終えたのは、今から18年前。平成5年の夏の道場でありました。おいらはその当時、大学生活をしながら、お坊さんの基礎を教えていただく為の寮にも入っていました。なので、そこで一緒に修行していた20名程の仲間とともに道場にも入りました。日頃から、簡単な修行生活をしていたので全く修行経験の無い方よりは少しだけ余裕があったものの、長時間の正座で足が痛かったり、とても眠たかったのをよく覚えています。
おいらがその当時、道場に入って「不思議だなぁ~と思った事がありました。道場での食事は修行の場なので当然ながら精進料理です。ですので、周りの巨漢の仲間達が見る見る内に痩せていきました。とは言え、超食べ盛りの大学生。3度の食事が修行中の何よりの楽しみと、ストレス解消の時間です。限りがあるものの、白いゴハンだけはおかわりも出来たので、おなかをすかせた仲間たちは『まんが日本昔ばなし』に出てくるような山盛りゴハンを食べていました。おいらは昔から小食系男子だったので、そんなマンガのような山盛りゴハンがあっという間になくなり、さらにおかわりもする姿を「オー、すごい。おいらが女子だったら、食べっぷりに惚れちゃうかもと楽しく見ておりました。精進とはいうものの、白米だけでもほぼ毎食、そんな風に食べていたらどんどん太っていくような気がします。一食における炭水化物の割合が90%みたいな状態ですし。しかーし、それでも仲間達はさらに痩せて行き、スマートになって道場を終えたのでした。
今でも「何であんなに痩せていったのだろうと思いますが、やはりそれだけ修行中は体力を消耗していたということでしょうか。エアコンも無い暑さの中で、睡眠時間を削り、水をかぶって身を清め、常に大きな声で読経やお題目を唱え、身延山久遠寺の勤行に出るため急坂を行き来する。運動量からすれば、すごくキツイという事はないかもしれませんが、毎日こういった日程を続けていると体には堪えていたのだと思います。
おいらは、信行道場を修了したその晩、仲間のゼユウ先生が1泊していったので二人で祝杯をあげました早めの夕食をとると、二人とも眠くなってしまい、「また9時頃にでも起きたら、再び祝杯をあげるのですぞと誓いを交わし眠ってしまいました。おいらが再び目覚めるとゼユウ先生はまだ夢の中。「さて、起こしてまた乾杯しますかな。」と思いつつ時計を見ると、なんとすでに朝の8時を過ぎています。結局おいら達は14時間近くも目覚める事無く、眠り続けていたのでした自分ではそんなに感じなかったものの、やはり体は相当疲れていたようでありました。「何とか35日間持ちこたえてくれてありがとう。お父さん、お母さん丈夫な体をありがとう。」と何度も思ったおもて順でした

  到着した道場生  お帰りの道場生  階段を下る道場生


※夏の信行道場は殊に体力勝負。暑さに負けず、全員無事に修了される事をお祈り申し上げます
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