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いよいよ嫌~な梅雨に入ってしまいましたね。おもて順ですおいらのお勤めする身延山山頂の奥之院もこの時期は特に湿気に悩まされます。こちらの標高は1153メートル。高さ的にこれ位がどうも1番霧などが出やすいようで、カビや湿気対策に励む日々が続きます
さて、おいらの住む身延山では5月27日から、第2期信行道場(だいにき しんぎょうどうじょう)が始まりました。これはいかなるものかというと、日蓮宗の僧侶の資格を得る為の修行機関の事です。身延山では年に3回この信行道場が開かれます。特にこの第2期は尼僧さん(あまさんの事です。)の為の道場となります。期間は35日間。「えっ35日でなれるなら私もなりたい。」と思った方、残念でしたそれ以前に、師匠となる方とご縁を頂く所から始まり、出家得度等々、様々な諸手続き、読経や学問の試験をパスし、少しずつ信行道場に入る資格を得て、ようやく道場へと入る事が許されるのです。ですから、信行道場に入る皆さんは、それまでに何年もかけて修行や勉学に励んでおられます
信行道場はおいら達の心のお師匠さま日蓮大聖人お墓、身延山でご生活されたお住まいの跡のそばに位置します。ここで35日の間結界が貼られ、修行の為外出する他は一般世間との接触を絶ち、日蓮宗の僧侶としての基礎を身に付ける為、心構えや実技が指導されるのです。
今回の信行道場は尼僧さんの為の道場ですので、当然入られるのは女性ばかりです毎回、2~30名程の方が入られ、年齢も20代~60代と様々です。時には遠く海外から入られる方も。入る前には剃髪し頭を丸めます。おいらは30歳を過ぎてようやく髪の毛に未練がなくなりました。(はげてなくなった訳ではありません。)ですが「髪が命」の女性の皆さん。覚悟して入られているとはいえ、特に若くして尼僧さんを志す方には剃髪はさぞお辛いだろうなと、いつもお姿を拝見すると心苦しくなってしまいます
男性も女性もお坊さんの道を志す動機は色々です。今は世襲制が多いので、家がお寺だったからという方が多いですが、一般のご家庭からや、職を全うされ第2の人生で志す方、その方にとって人生の大きな転機となる出来事を境に志す方等がおられます
女性の中にはご主人であるご住職が、残念ながらお若くして亡くなられ、お寺や寺族をお守りする為に、一大決心をされ出家される方も少なからずおられます何かこう書くと悲壮感が漂うようですが、そうでもないようです。おいらもそういった境遇の尼僧さんの知り合いが何人かおります。もちろん、ご住職とお別れをされた時、お寺や残されたご家族を背負って僧侶の道を歩み始められた時の悲しみとご苦労は、並大抵のものではないと思います。しかし、数年経たれたり、すでにお年を召された尼僧さん方とお話をすると、以前にも増してお元気になられている印象を受けます。実際、お元気なのはご自身だけではなく、お寺も以前より繁栄されている方が多いようなお話を聞いていても、ご自身の苦労話をまるで他人事のように面白おかしく話され、聞いているだけでこちらが元気を頂ける感じがします。
以前、ブログの『僧侶的婚活事情』の回でお寺の奥さんのお話もさせて頂きました。そちらでもお話しましたが、お寺では日常の家事はもちろん、女性ならではの信徒さんへの応対等、お寺の奥さんは重要な役割を果たして下さっています。実際、住職よりも奥さんの人気が高いお寺もあるようで。まずい。うちもそうかも・・・そういった、縁の下の力持ちである奥様方が表に立って住職をされるのならば、確かにお寺が栄えて行くのも当然かもしれません。
おいらにも60歳を過ぎて、おいらに弟子入りをして信行道場を出た尼僧さんがおりました。おいらの母親と変わらない年代の方だったので、道場に送り出す時にも複雑な心境でした。何とか修了しましたが、体力的にも相当厳しかったようです。この弟子の尼僧さんも他の尼僧さんに負けず劣らず、とてもパワフルな方でありました。残念ながらすでに他界しましたが、信徒さんだけでなく、おいらも力を頂き陰に陽に助けて頂きました
他宗さんですが、メディアでは尼僧さんといえば瀬戸内寂聴さんがよく登場して有名です。お話や相談などを拝見しても、実に愉快です。我が日蓮宗にもそういった元気を下さる尼僧さんが大勢おられます。ますます尼僧さんの皆さんのご活躍をお願いしたいと思います

  信行道場で修行に励む尼僧さん   久遠寺の朝の勤行に向かう尼僧さん   初の僧侶犬の道を模索するダメいぬコロン
※修行は大変ですが、お若い女性もどんどん僧侶の道に入ってはいかが
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