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今年の寒波はとても厳しいですね。おもて順ですおいらのお勤めする身延山山頂の奥之院でも、近年にない寒さに毎日震え上がっています。寒過ぎて、逆に雪も降らない日々が続いています。
おいら達が所属する日蓮宗の総本山、身延山久遠寺では毎年、1月13日に御頭講会(おとうこうえ)と呼ばれる儀式が行われます儀式が行われる場所は以前にもご紹介した日蓮大聖人をお祀りする祖師堂です。この行事はおいら達の心のお師匠さま日蓮大聖人が身延山に入山されて初めて迎えた正月(1275年)に、地元の領主であり大聖人に身延山の地を献じた波木井実長公(はきいさねながこう)が館に大聖人をお招きし、新年のお慶びを申し上げたという故事にちなんで行われています。お迎えの折には駿馬を献上し、この馬に大聖人は乗られ道中を往来されたのでした。この新年の行事はその後毎年行われ、雅楽や舞が献じられたと伝えられています。この行事は大聖人がお亡くなりになった後も引き継がれ、現在では1月13日、大聖人の月御命日に行われています。大聖人が駿馬にお乗りになられた当時を偲び、今でもお経の後に2頭の馬が大聖人をお祀りする祖師堂から大玄関までを境内を歩きます。この事から、曳馬式(ひきめしき)とも呼ばれます
現在では、この日には全国から宗門の要職にあられるお坊さんを始め、特に篤い信仰を持たれる信徒の皆さんが一堂に会し、大聖人が眼前に居られるかの如く、お経をお唱えし新年のお慶びを申し上げています。おいらを含め、久遠寺の周りにある約30の坊の住職や副住職は式衆(しきしゅう・式に出てお経を唱えたりする役の事)として、お手伝いさせて頂くのが慣例です。式中には御頭講会の由来が述べられます。毎年聞いてはいますが、大聖人が御在世より続く伝統ある行事だけに身も心も引き締まる思いがします。
お寺は唯でさえ寒いイメージがありますが、この行事が行われる祖師堂も例外ではありません。皆さんにはナイショでモモヒキや下着を2枚重ねプラスホッカイロまで付けて式に臨んではいますが、終わる頃には体が冷え切ってこわばった感じがしました
滞りなくお経も終わるとホッと一安心。お経の後には曳馬式(ひきめしき)が始まります。祖師堂前で馬達は、久遠寺の法主猊下(ほっすげいか・久遠寺のご住職)を始め、要職のお坊さんからご褒美のニンジンをもらいますおいら達はお堂の上から様子を眺めています。毎年、地元山梨のテレビ局が撮影に来ており、恒例のニュースとして皆さんにも様子が伝えられています。
この行事を終えると、「あぁ~、また今年1年が始まったなぁとしみじみ実感します。この時期はお正月の混雑もおさまり、お客さんの数も少なくなります。意外とこの行事は皆さんご存じがないようです。3が日の混雑を避けて、13日に初詣をされるのも良いかもしれません。ぜひ1度御頭講会の折に、身延山にお参り下さいね

  御頭講会の様子  境内を歩くお馬さん  大玄関でニンジンをもらうお馬さん
※冬の身延山は激さむ。でも、空気が澄んでるから身延山山頂から富士山を見られる確率が高いですよ
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